2019年09月16日

川上未映子「愛の夢とか」「あこがれ」「真夜中の恋人たち」

2015.12.13(日)2019.9.16 月 再読(2019.121冊目)

あこがれ」(2015.10)小学生の
「麦くん」と「ヘガティ」、他、周辺の子供たち大人たちの物語・・(2015年126冊目・・2015年一番のお気に入り・・)




2016.7.2(土)

62.愛の夢とか2016.4.25刊講談社文庫、谷崎潤一郎賞受賞作・・うち最後の短編「十三月怪談」を読書中・・p165〜・・「春のせいでぜんぶの時刻が結う津で。なんだかだるくて・・」・・時子、夫の寿潤一。時子は。。「何かそれっぽいことがあると自分の能力の及ぶかぎりの最悪なシチュエーションを想定してそこからとめどもなく想像をふくらましてゆく」・・2012.6月発表・・東日本大震災でだけではなく、人は、いつか死んでゆく。死ぬとはどういうことなんだろう、残された人はどう生きていくんだろう・・というお話・・「ひらがな」を多く使って書いている部分は死者の世界を現していると思う

2016.6.29(水)

62.愛の夢とか2016.4.25刊講談社文庫

再読・・以前読んだときよりも感動している・・
2011年震災を扱っているなあとか出産予定前の苦しさをテーマにしている話とか様々な短編・・
発表しているのは2011年秋ころから・・ということで・・震災を扱っている最初のほうの作家になるのではないかと考えた・・


★★★

結婚を発表した川上未映子さん、最新作で「恋愛の究極」を投げかける2011年12月01日(木)23時12分配信 WEB本の雑誌

 芥川賞作家の川上未映子さんが、同じく同賞を受賞している阿部和重さんと結婚していたことが、今日発売の『週刊新潮』で公表されました。芥川賞作家同士の結婚は、初めてのことです。2人は2008年に知り合い、今年1月から交際をはじめました。入籍には否定的だった川上さんでしたが、阿部さんの「求婚の舞」に心が動き、結婚を決意したそうです。川上さんは現在妊娠中で、来年初夏に出産を予定しています。

 阿部さんは43歳で、川上さんは今年8月に35歳を迎えました。奇しくも、川上さんが10月に発表した初の長編小説『すべて真夜中の恋人たち』の女性主人公は34歳でした。

 同作の主人公・冬子は、人づき合いが苦手な34歳。人間関係に疲れてしまった彼女は、会社を辞めてフリーランスの校閲者に。もともと静かに生活を送ることを好んでいた彼女が、カルチャーセンターで58歳の男性・三束さんと出会ったことで、物語が動きだします。


 「わたしは三束さんのことを思い出して息を止め、ふたりで話したことを思いだし、とてもすきだったことを思いだし、ときどき泣き、また思いだし、それから、ゆっくりと忘れていった。」

 人生にちりばめられた儚いけれど、それだけあれば生きていける光を同作で表現。年上男性に出会う34歳の冬子に、川上さんが自分を重ねたのかは定かではありませんが、恋愛の究極を投げかけた渾身の長編作です。

幸せの形決まってない 川上未映子新刊

「今回は描写を徹底した」という川上

 人と人がふれあったときに発生する熱を言葉にしてきた作家川上未映子が『すべて真夜中の恋人たち』(講談社)を刊行した。2年ぶりの長編で、初めての恋愛小説だ。「30代女性のリアリティーを書きたかった」という言葉通り、甘くはないが、人生の輝きを切り取った作品だ。

 「ヒロインは普通、美しいとか病弱とか、特殊能力があるとか母になるといったような条件が必要なんでしょうが、そのどれでもない人にある豊かなものを書きたかった」

 本作の主人公は、自分の意思で何かを選んだことがないという入江冬子。34歳のフリー校閲者で仕事は着実、友人なし、恋人なし。楽しみは一年に一度、誕生日の真夜中に散歩に出ること。地味ながら充足した毎日だったが、仕事相手である同い年の女性のバイタリティーに触れ心のバランスを崩していく。カルチャー教室に申し込もうとして失敗するが、そこで定年近い物理教師という三束(みつつか)と出会う。

 無口な2人は、光の話をきっかけに心を通わせていく。無数の色が混じり合っている光は手に触れることができない。「光は何かに反射してはじめて視覚できるものです」と三束。冬子は、見えている色は「残りの色なんですね」と返す。

 川上は「光の構造って、人間の生そのものだと思いませんか」という。

 いわゆるハッピーエンドではない。「幸せの形は決まったものではない。昔を振り返った時にあったなと眺められるような、今この瞬間はあるなと思えるような、点のようなきらめきでもいいのでは」

 三束の誕生祝いの後、冬子は「わたしたち、ちっとも同士なんですね」とつぶやく。この「ちっとも」は、川上のキーワードだという。「どんな強い人にも『ちっとも』な弱い部分があると思う。その人間の弱い部分をメーンにして、恋愛のダイナミズムを書きたかった」。創作の動機について、「満足している人により満足し楽しんでもらうより、弱い人の弱い部分を半分にできればいいなという思い。世界にはつらく悲しい人の方が多いから」とも。

 詩人でシンガー・ソングライターでもある川上。「小説は豊かな言葉の世界に気付かせてくれる。言葉の恩恵にあずかり、遊ばせてもらっている感じ」と話す。詩も長編小説も、選び抜いた言葉のゆるみのない連なりだ。「言葉で戦う覚悟は出来ています」と、背筋を伸ばした。(吉村千彰)


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posted by りょうまま at 23:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 川上未映子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする