2011年09月01日

「沈黙博物館」小川洋子

9/1〜沈黙博物館小川洋子2000年9月

死と生をたおやかに映し出す書き下ろし小説

めぐる季節とともに深まる謎・・
形見たちが語る物語とは?頻発する殺人事件の犯人は?

死の完結を永遠に阻止するために死者が遺した断片をもとめて・・

耳縮小用メス、シロイワバイソンの毛皮、年増の娼婦の避妊リング・・

「形見じゃ」老婆は言った

「私が求めたのは、その肉体が間違いなく存在しておったという証拠を、最も生生しく、最も記憶する品なのだ。これを展示、保存する博物館を作ってもらいたい・・」
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2011年08月23日

小川洋子「ブラフマンの埋葬」

8/21小川洋子ブラフマンの埋葬」2004年4月

こころの奥に届く忘れられない物語。

夏のはじめのある日、ブラフマンが僕の元にやってきた。・・・朝日はまだ弱弱しく、オリーブ林の向こうの空には沈みきらない月が残っているような時刻で、僕以外に目を覚ましたものは誰もいなかった。ブラフマンは裏庭のゴミバケツの脇に潜み、足を縮め、勝手口の扉に鼻先をこすりつけていた・・本文より

小川洋子(おがわ ようこ、1962年3月30日 - )
岡山県岡山市出身。旧姓は本郷。祖父は金光教の教師であり、両親とも金光教の信者という家庭で育つ。生家も教会の敷地内にあった。岡山市立三勲小学校、岡山県立岡山朝日高等学校を経て、早稲田大学第一文学部文芸専修卒業。少女時代に世界児童文学を愛読。高校時代に『アンネの日記』を読み感銘を受ける。早稲田大学を卒業した1984年、倉敷市の川崎医大秘書室に就職。1986年、川崎製鉄のエンジニアの男性との結婚を機に退職し、小説の執筆に取り組むようになる。

1988年、「揚羽蝶が壊れる時」で海燕新人文学賞受賞し作家デビュー。1990年、妊娠した姉に対する妹の静かな悪意を描いた「妊娠カレンダー」で芥川賞受賞。以降も無垢と残酷、生と死、慈しまれるものの消滅といったテーマを繊細な筆致で描いている。2004年、記憶が80分しかもたない数学博士と家政婦の母子との交流を描いた『博士の愛した数式』で読売文学賞、本屋大賞を受賞。映画化もされ話題となる。2005年には『薬指の標本』がフランスで映画化された。その他の作品に『ブラフマンの埋葬』(2004年泉鏡花文学賞)、『ミーナの行進』(2006年谷崎潤一郎賞)など。

2007年7月より芥川賞選考委員に参加。2011年現在太宰治賞、三島由紀夫賞、読売文学賞の選考委員も務める。兵庫県芦屋市在住。息子がいる。

阪神タイガースのファンとしても有名。ファンクラブにも入会しており、会員カードに入れている背番号は今岡誠の7。
歌手の佐野元春のファンでもあり、93年に佐野の歌詞を基にした短編集「アンジェリーナ」を発表した。
学校法人ベル学園の校歌の作詞もしている。
『ニューヨーカー』誌に掲載された。
『妊娠カレンダー』に収録された『夕暮れの給食室と雨のプール』は、アメリカの週刊誌『ニューヨーカー』2004年9月6日号に英訳版が掲載、『妊娠カレンダー』も後に掲載。 これより前に同誌に日本の小説が掲載されたのは、村上春樹(1990以降、多数)、大江健三郎(1993)のみ。

『完璧な病室』 (『揚羽蝶が壊れる時』収録)福武書店、1989 (1991年 福武文庫)中公文庫
『冷めない紅茶』(1990年 福武書店)(2004年、中公文庫版『完璧な病室』に収録)
『妊娠カレンダー』文藝春秋、1991 のち文庫 ISBN 4167557010
『余白の愛』福武書店、1991(1993年 福武文庫)中公文庫
『シュガータイム』中央公論社、1991(1994年 中公文庫)
『アンジェリーナ』角川書店、1993(1997年 角川文庫)
『密やかな結晶』(1994年 講談社)のち文庫
『薬指の標本』新潮社、1994(1998年 新潮文庫)
『刺繍する少女』(1996年 角川書店)のち文庫
『やさしい訴え』(1996年 文藝春秋)のち文庫
『ホテル・アイリス』(1996年 学習研究社)のち幻冬舎文庫
『寡黙な死骸 みだらな弔い』(1998年 実業之日本社)のち中公文庫
『凍りついた香り』(1998年 幻冬舎)のち文庫
『沈黙博物館』(2000年 筑摩書房)のち文庫
『偶然の祝福』(2000年 角川書店)のち文庫
『まぶた』(2001年 新潮社)のち文庫
『貴婦人Aの蘇生』(2002年 朝日新聞社)のち文庫
『博士の愛した数式』(2003年 新潮社)のち文庫
『ブラフマンの埋葬』(2004年 講談社)のち文庫
『ミーナの行進』(2006年 中央公論新社)のち文庫
『おとぎ話の忘れ物』(樋上公実子/絵) ISBN 4-8342-5125-X (2006年 集英社)
『海』 ISBN 4-10-401304-8 (2006年 新潮社)のち文庫
『はじめての文学 小川洋子』ISBN 4163598804 (2007年6月 文藝春秋)
『夜明けの縁をさ迷う人々』ISBN 4043410064(2007年8月 角川書店)のち文庫
『猫を抱いて象と泳ぐ』 ISBN 4163277501(2009年1月 文藝春秋)
『原稿零枚日記』 ISBN 4087713601(2010年8月 集英社)
『人質の朗読会』ISBN 4120041952(2011年2月 中央公論新社) 

小川洋子 - Wikipedia
posted by りょうまま at 06:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 小川洋子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする