2019年08月05日

綿矢りさ「勝手にふるえてろ」「大地のゲーム」「私をくいとめて」「夢を与える」「意識のリボン」

2019.8.5

CIMG2600.JPG97.「勝手にふるえてろ」 2010年 恋愛しないとだめですか?賞味期限切れの片思いと好きでもない現実の彼氏。どっちも欲しい、どっちも欲しくない。迷いながら、ぶつかりながら、不器用に進んでいく。片思い以外経験ナシの26歳女子が、時に悩み時に暴走しつつ「現実の扉を開けてゆくキュートで奇妙な恋愛小説。

江藤良香、26歳、OL。中学時代の同級生への片思い以外恋愛経験ナシ。おたく期が長かったせいで現実世界にうまく順応できない不器用な彼女だったが、熱烈に愛してくる彼が出現! 理想と現実、ふたつの恋のはざまで右往左往、揺れ動くヨシカ。時に悩み、時に暴走しながらやがて現実の扉を開けてゆく。遅咲きの主人公はコミカルながら切なく、そして愛おしい。妄想力爆発のキュートな恋愛小説

98.「大地のゲーム」 2013年  CIMG2601.JPG



2018.11.24

124 私をくいとめて 2017  再読だと思うんだけど・・( ;∀;)
私の人生って、つまんない?」
「正直に答えてよ、A」。

黒田みつ子、もうすぐ33歳。
男性にも家庭にも縁遠く、一人で生きていくことに、なんの抵抗もないと思っている。
ただ時々、「正解」が見えなくて、迷ってしまうことも・・・。
そんな時は、もう一人の自分「A」に脳内で相談をしている。

私やっぱり、あの人のこと好きなのかな。
でも、いつもと違う行動をして、何かが決定的に変わってしまうのがこわいんだ――。

感情が揺れ動かないように、周りとうまく調和するように。
「おひとりさま」を満喫しようと、繊細に気を配るみつ子。

同世代の女性の気持ちを描き続けてきた著者による真骨頂。
著者初の新聞連載小説。
内容(「BOOK」データベースより)
黒田みつ子、もうすぐ33歳。一人で生きていくことに、なんの抵抗もない。だって、私の脳内には、完璧な答えを教えてくれる「A」がいるんだから。私やっぱり、あの人のこと好きなのかな。でも、いつもと違う行動をして、何かが決定的に変わってしまうのがこわいんだ―。感情が揺れ動かないように、「おひとりさま」を満喫する、みつ子の圧倒的な日常に、共感必至!同世代の気持ちを描き続けてきた、綿矢りさの真骨頂。初の新聞連載。 https://www.amazon.co.jp/私をくいとめて-綿矢りさ/dp/4022514450


2018.4.25

41・「意識のリボン

読後にしみじみとした感動に包まれる。
綿矢りさ最新短編集『意識のリボン』
定価:1,300円(本体)+税 12月5日発売


2017年12月5日に、綿矢りささんの最新短編集『意識のリボン』が刊行されました。

 岩盤浴をしながら年配の女性二人の会話に耳を傾け、女友達について考えを巡らせる「岩盤浴にて」。〈三十歳になったばかりの私が、三十歳になったばかりの女性の話を書けば、間違いなく体験談だと思われると、これまでの経験から分かっている〉と、著者本人のつぶやきともとれる一文から始まり、思いもかけない地平へジャンプする「こたつのUFO」。子どもを狙う通り魔の噂におびえ、高校生の娘の身を案じる主婦を描いた「声の無い誰か」など、私小説風から不穏さの際立つフィクションまで、バラエティーに富んだ8編を収録した作品集です。

 2004年から2007年まで、足掛け4年にわたって複数の文芸誌に発表された短編が収められています。それはちょうど、綿矢さんが結婚、出産を経験された時期と重なります。

 短編には、生きている中で折々に感じることや、その時々の好奇心を盛り込める喜びがある、と語る綿矢さん。例えば本書の「履歴の無い女」と「履歴の無い妹」には、結婚前後の女性の複雑な心理が描かれていますが、それはご自身が結婚したときに感じたことでもあったそう。「結婚する前と後で、同じ人間であるにもかかわらず、苗字や住む場所が変わり、求められる役割が変わり、これまでの履歴が洗われるような感覚になったんです。小説を書く上では、この洗われ方が気になって」と言います。

 本書の最後に収められた表題作「意識のリボン」には、交通事故で身体から意識が飛び出してしまった女性が描かれます。生と死の境目をさまよう魂の旅。それは彼女に、そして読者である私たちに、いくつもの気づきをもたらしてくれます。

〈幸せな、愛されていたときばかりではないんだ。しかしそれは落ち込むようなことではない。人間は浮き沈みがあってこそ、深く学び、深く輝く〉

〈いままで一度も仕事を自由と思ったことはなかったが、時間は有限だとはっきり自覚して眺め渡してみれば、人生において仕事ほど贅沢に自由を使っている“遊び時間”はない。体力も気力も野望も十分あってこそ挑戦できる、社会へのゲームだ〉
(どちらも「意識のリボン」本文より)

 読後にしみじみとした感動に包まれ、著者の新たな一面をも感じさせる本書。一話ずつ、じっくりとご堪能ください。

(担当K) http://renzaburo.jp/shinkan_list/temaemiso/171208_book01.html

★★★
2011年


7/15綿矢りさ夢を与える」2007年2月。芥川賞受賞第一作

私は他の女の子たちよりも早くふけるだろう。
チャイルドモデルから芸能界へ。幼いころからTVの中で生きてきた美しくすこやかな少女・夕子。
ある日の出来事をきっかけにブレイクするが。

150n・・夕子は、自分でもそうだが、人間は本当に自分が悪いときは謝らない生き物だということを知った。小さなことでも、すみませんと一言言ってきた物腰の柔らかい人も、あまりにもひどいミスをしてしまい責任が自分にふりかかりそうになると開き直る。

304n・・「まあ痛い目に遭ってたしかに以前よりはかしこくなったんだろうな。でも人は、痛手を負ってかしこくなり簡単には笑わなくなった女の子をテレビで見たいとは思わないものだ」


綿矢りさ・・・1984年、京都府に生まれる。2001年「インストール」で第38回文塾賞を受賞し、デビュー。
1984年「蹴りたい背中」で芥川賞を史上最年少19歳で受賞。
「蹴りたい背中」は127万部のベストセラーになった

※「蹴りたい背中」・・いとおしいよりも、いじめたいよりも、もっと乱暴なこの気持。・・ハツとにな川はクラスのあまり者。臆病ゆえに孤独な二人の関係の行方は・・
posted by りょうまま at 18:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 綿矢りさ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする