2018年07月11日

小川糸「キラキラ共和国」「ようこそ地球食堂」「虹色ガーデン」「リボン」「ファミリーツリー」「食堂かたつむり」


 CIMG1942.JPG  2018.7.10〜

71「キラキラ共和国」


2016.7.26(火)~

ようこそ地球食堂」(2010年)

A栃木県足利市 ココ・ファーム・ワイナリー

2015.5.31(日)

(55)虹色ガーデン2014.10月

「家族というものは毎日笑ったり泣いたり怒ったりしながら少しづつその形が固まっていくもの・・その努力を怠ると、バらばらになってしまう、血のつながりは関係ない・・」

「事実は時に間違うこともある、真実は世の中が変わっても普遍的なんだよ・・P191」

2014.9.15(月)

リボン(2013.4)

小さな命が、寄り添ってくれた。ある日、少女とおばあさんが見つけたのは、小さな鳥の卵。大切に温めた卵から孵ったのは――リボン :小川 糸 | ポプラ社

宝物は、一緒に過ごした時間のすべて。

ある日、なかよしのおばあさんと少女が小さな鳥の卵を見つけ、ふたりで大切にあたためはじめる。
少女のてのひらの上で生まれたのは、一羽のオカメインコ。
黄色い小鳥は、羽ばたきとともに人々をやさしく結びつけていくのだった。
懸命に生きる人々の再生を描く物語。

この作品から生まれた小さな物語『つばさのおくりもの』も同時刊行。
Amazon.co.jp: リボン (一般書): 小川糸: 本


小説 『リボン』

2013.04.07 Sun


ずっと、一羽の鳥を巡る物語を書きたいと思っていました。
私も幼い頃、家でセキセイインコやオカメインコを飼っていた経験があります。
大切なインコを誤って逃がしてしまった時は、何枚もイラストを描いて、近所の電信柱に張り出したりして探しました。

すみれちゃんほどの愛鳥家とは言えませんが、私も鳥が大好きです。
そのことを公言していたら、私の周りには、どんどんかわいらしい鳥達が集まるようになってきました。
ブローチに指輪、オーナメント、私は今、そんな鳥達に囲まれて暮らしています。

この作品に取り組む前には、東日本大震災がありました。
だから、前回の長編作品『つるかめ助産院』との間には、深くて大きな溝があります。

想像をはるかに超える惨状を前にして、自分の力のあまりの無力さを痛感しました。
心の一部が完全に壊死してしまったようになり、そのすっかり感覚を失ったかのような壊死状態は、今もまだ続いています。

すぐにボランティアに駆けつけることもできず、大きなチャリティーをすることもできず・・・。
自分も同じ東北で生まれ育ったというのに、被災地に足を運ぶこともできません。傷ついてしまった人の話に、直接耳を傾けることもできません。
結局は、今まで通り電気を使い、普通に暮らしている・・・。
なんとなく、罪悪感というか、後ろめたく感じながら過ごす日々でした。

でも、そんな時にふと、自分の本分はなんだろうと考えました。
そして、自分はやっぱり物語を書くことしかできないのだと気づきました。
だからこそ、『リボン』は、とにかく優しい物語にしたかったのです。

『食堂かたつむり』でデビューをさせていただいてから、五年が経ちました。
長編としては、ちょうど五作目。あの頃は、次の作品が書けるのかどうかすら危うい状況でしたから、こんなふうに私が書くことを続けていられるのは、本当に、読んでくださる皆様のおかげです。

(作品の)出産も回を重ねるごとに、いちいち、死ぬ〜、とか、苦しい〜、とか叫ばなくてもよくなってきました。
陣痛の辛さもある程度は予想できるようになりましたし、だんだんと産道も広がって、スムーズに生み落せるようになった気がします。
それでももちろん、毎回、産みの苦しみはあるのですけど。
そのことを踏まえた上で、コンディションをうまく整えられるようになったのは、自分の中ではかなり大きな成長だと思っています。

『リボン』は、再びポプラ社の吉田元子さんに担当していただいた、私の中ではとても大きな意味のある作品です。
この物語は、絶対に吉田さんの下で書こうと、最初から決めてありましたので。そのタイミングが訪れるまで、もう、七、八年くらい、そっと胸の中で温めていたことになります。
本当に、私は親鳥が卵を温める気分で、物語を書いていました。

第一稿では、全く違うラストシーンになっていました。
でも、なんだかそれでは違うような気がして、今のような内容に変更しました。
そのシーンだけですが、なんとなく私の頭の中では、ひばりさんが吉田さんに、私がリボンになっています。

リボンは鳥であり、誰かを勇気づけようとか、誰かと誰かを結び付けようなんて、きっと、これっぽっちも考えていません。
ただ、そこにいて、生きているだけです。
でもそれでも、ある時は目の前の人を励ましたり、ある時は少し離れた場所から笑わせたり助けたりと、かけがえのない存在になっていきます。
小さな体で、人と人や、人と鳥を結んでいく。

それはきっと人も一緒で、私を含め、それぞれの人がリボンの役目を果たしているのだと思います。
だからすべての生きとし生けるものは、ただそこにいるだけで、使命を全うしているのではないかと思うのです。

取材をする中で、「とり村」代表の松本荘志さんにお話をうかがいました。
鳥を保護するような施設があったらいいな、と思っていたら、実際にあるのですね。
作中に登場する「鳥のいえ」のモデルは、「とり村」です。
松本さんがおっしゃるように、鳥は平和のシンボルです。
風景の中に鳥がいるだけで、なんとなく、幸せな気持ちに包まれます。
私自身、この作品を書いている間中、ずっと幸せな気分でした。

今回もまた、私の作品に素敵な衣装を着せてくださった大久保伸子さん。
素晴らしいイラストを描いてくださったGURIPOPOさん、本当にありがとうございました!
GURIPOPOさんのイラストを雑貨屋さんの店頭で見かけた瞬間、私が勝手に一目ぼれしてしまったのでした。
それで、「asta*」の連載の時から、GURIPOPOさんにイラストを描いていただきました。
毎回、どんなイラストを描いてくださるのか、本当に楽しみで楽しみでなりませんでした。

今回は、『リボン』と一緒に、『つばさのおくりもの』というお話も、同時刊行となります。
このような形で、GURIPOPOさんと共に一冊の本を作ることができ、心から嬉しく思っております。

多くの方の支えにより、ようやく『リボン』が羽ばたきます。
かかわってくださったすべての方に、お礼を申し上げます。

そして、縁あってこの作品を手にしてくださる、読者の皆様。
ありがとうございます。
読み終わった後に、優しい気持ちになっていただけたら、幸いです。
少しでも、ハッピーが訪れますように。

2013年4月 風の強い、よく晴れた日に 小川糸

ごあいさつ|糸通信


y2013.6.29〜30
◆「ファミリーツリー」・・美しく壮大な自然に囲まれた長野県安曇野。ここで生まれた少年リョウが「いとこおば」にあたる同い年の少女リリーに恋をした――五感に響く描写で、生き生きとその姿を描く。2009.11

だって、僕たちはつながってる

 厳しくも美しい自然に囲まれた場所で、
 少年はかけがえのないものを知る。
 命のきらめきを描き出す、渾身の一作。
 新しい小川糸がここに。

2011.9.11
8/23小川糸食堂かたつむり」2008年1月

「たべること」は愛することであろ、愛されることであり、つまり生きることなんだって改めて教えられるステキな物語でした・・草野マサムネ(スピッツ)

毎日口にするごはんにこんなに物語が詰まっているなんて気がつかなかった。これからは大きな声で「いただきます」と言いたい・・・岡野昭仁(ポルノグラフィ)

ふるさとに戻り、メニューのない食堂をはじめた倫子。お客は1日1組だけ。そこでの出会いが徐々にすべてを変えていく・・

失ったもの・・インド人の恋人、家財道具一式(祖母から譲りうけた明治時代のすり鉢、ヒノキのおひつ、初めて買ったルクルーゼの鍋、京都の箸専門店で購入した先の細い盛り付け箸・・)、爪に火をともすようにしてためた開店資金、声
残ったもの・・おばあちゃんから受け継いだ江戸時代から代々続くぬか床・・・ここに入れておくだけで野菜がゴチソウになる魔法のベッド

トルコ料理店でのアルバイトを終えて家に戻ると、部屋の中が空っぽになっていた。もぬけの殻だった・・3ページ

倫子・・・おかんの不倫相手の子供だから「倫子」。15才から家をでて、おかんの母親である祖母の家で暮らす。祖母は季節のうつろいや日々を大切にしながらつつましく生きていた。言葉使いが丁寧で、物腰の柔らかい、けれど芯はしっかりとした和服の似合う人だった。

料理をすることは、薄暗闇に浮かぶはかなげな虹のようなものだった・・

おかん・・・山間の小さな村で豚のエルメスとともに暮らす。愛人に建ててもらった豪邸?・の一部をスナックにしてにぎやかに暮らしている。倫子の食生活にはちっとも気を配らなかったに、豚のエルメスには無農薬やらなんやらこだわった食事を与えている。エルメスの世話をすることを条件に(家賃ほかは当然支払う)倫子がすみ、物置小屋でレストランを開くことを許す・・

熊さん・・・倫子の助っ人。

柴咲コウ「去年はくすぶっていた……」と胸のうちを告白!今年は飛躍の年と宣言!!
柴咲コウ、日本版『アメリ』のヒロインに!

57n・・女系家族の気質というのは、隔世遺伝するのではないだろうか。おかんは貞淑すぎる実の母親に反発してそれとは正反対な波乱万丈な生き方を選択し、その母に育てられた私は、そうはなるまいと反発し、地道な生き方を選択する。

173n・・イライラしたり悲しい気持で作ったりしたお料理は、必ず味や盛り付けに現れますからね。食事を作るときは、必ずイイコトを想像して、明るく穏やかな気持で台所に立つのですよ。祖母がよく言っていた言葉だった。

214n・・・本当に大切なことは、自分の胸の中に、ぎゅっと、カギをかけてきっちりとしまっておこう。誰にも盗まれないように。空気に触れて色あせてしまわないように。風雨にさらされ、形が壊れてしまわないように。

食堂かたつむり(2010.2.6)

食堂かたつむり』(しょくどうかたつむり)は、小川糸による2008年の日本の小説。2011年7月、イタリアの文学賞であるバンカレッラ賞料理部門賞を受賞。

恋人に家財道具一式を持ち逃げされ、ショックから声を失った倫子は、故郷に帰って食堂「食堂かたつむり」を開く。

食堂かたつむりの客は一日一組で、倫子のつくる料理を食べた客には次々と奇跡が起き、願いが叶う食堂との噂になる。

そんなある日、子どもの時から大嫌いだったおかん・ルリコから癌でルリコの余命が半年であることを聞かされる…。

登場人物
倫子(りんこ):25歳。母親との確執から10年前に実家を出る。その後インド人の恋人と同棲していたが、バイト先の料理店から帰宅した時、恋人とともに部屋に一切の家財道具が無くなっていた。さらにはショックから失語症となり、唯一残されていたぬか床を持って失意のまま実家に戻る。実家の離れで食堂「食堂かたつむり」を開業する。
ルリコ :倫子の母親。自宅のそばに「スナック・アムール」を開いている。自由奔放な性格で倫子から敬遠されている。
祖母 :ルリコの母。倫子が料理店を開く夢を持つきっかけとなった人で、彼女の遺したぬか床は倫子が受け継いだ。
熊さん :妻と子どもが出て行って母親と二人暮らし。かつて学校の臨時職員として働いていたことがあり、子ども達のアイドル的存在だった。食堂かたつむりのために一肌脱ぐ。
シニョリータ:熊さんの嫁、アルゼンチン出身。都会志向で熊さんのお母さんと険悪になり、娘を連れて出て行く。
ネオコン :地元の建設業「根本恒夫コンクリート建設」の社長。ルリコの愛人だが肉体関係は無い。
お妾さん :地元の有力者の妾であったが、有力者の死後、性格は一変し寡黙になり、常に喪服を着るようになった。
跡取りさん :農家の跡取り息子で、平日は役場に勤めている。西洋料理が好き。
先生 :高校の国語教師で、どちらかといえば菜食主義者。跡取りさんとお見合いする。
お見合いおばさん:スナック・アムールの客。跡取りさんと先生のお見合いの料理を倫子にお願いする。
梢ちゃん :おかっぱ頭の小学生。食堂かたつむりに駆け込んでくる。
ハルミ君とサクラちゃん:ゲイのカップル。村はずれのバンガローに宿泊する。
シュウ先輩 :医師。ルリコの高校の先輩で初恋の相手。
ふくろう爺 :実家の屋根裏に生息する梟。夜12時ぴったりに12回泣き声をあげる。
エルメス :実家で飼っている豚。豚の種類である「ランドレース」の「エル」とメス豚の「メス」からルリコが名づけた

食堂かたつむり - Wikipedia

★★★

ちょうちょ(2007年11月、講談社) - コイヌマユキ絵による絵本
食堂かたつむり(2008年1月、ポプラ社/2010年1月、ポプラ文庫、ISBN 978-4-591-11501-5)
喋々喃々(2009年2月、ポプラ社)
ファミリーツリー(2009年11月、ポプラ社)
ようこそ、地球食堂へ(2010年11月、幻冬舎)
つるかめ助産院(2010年12月、集英社)
私の夢は(2012年4月、幻冬舎)
さようなら、私(2013年2月、幻冬舎)
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2011年06月30日

小川糸「蝶々喃々(ちょうちょうなんなん)

6/13小川糸蝶々喃々(ちょうちょうなんなん)2009.2月

季節とともにゆっくりと育つ恋。おいしいものを一緒に食べたいひとがいます・・・東京・谷中でアンティークきもの店を営む栞の恋と家族の物語。

蝶々喃々ちょうちょうなんなん):男女が打ち解けて小声で楽しげに語り合う様子。

★★★

栞は谷中でアンテークの着物を売って暮らしている。

家族は、近所の美容院の男性と恋仲になり楽子を産んで離婚してしまった母とバスの運転手でいまは富山で自給自足の暮らしを目指している父(同居している恋人あり鈴乃さん)、ちょっと風変わりな妹・花子と楽子。母と花子と楽子は都営住宅で暮らしている。高校生まで富山で父と暮らしていた栞はなんとなく母宅にいると居場所がないように感じ、都内のデザイン専門学校に入るための上京以来、一人暮らし。富山時代の恋人雪道くんがいたが、花子に寝取られ??別離・・(その後雪道くんは年上の女性と結婚しフォトジャーナリストを目指すも、病に倒れ25才の若さで亡くなってしまった)・・今はお客としてやってきた高所恐怖症の春一郎さんに夢中。ちなみに春一郎さんは妻と娘あり・・これって不倫??だよ・・

あちこち散歩したり、様々なお店に行き、美味しいもの、珍しいものを食べているるときは、栞になったように楽しみ、春一郎さんと仲良くしているときは栞の親友になった気分で「あんた、それ不倫だよ、あたしゃ、不倫とか浮気とかってだイッキライなんだよ・・好きになってしまったんだもーん仕方ないじゃない。。なんて言うのはダイッキライなの・・」と忠告したくなったり。。どの場面も存分に楽しんだ

★★★

◆春一郎さんはその場の空気うぃつくろうためだけに、果たせない約束を平気で口にするような人ではない。自分を正当化するために誰かを悪く言ったりもしない。自分が優位にたつために嘘をつく人でもないし、自分のことも他人のことも大切にする。351ページ

◆春一郎さんは生きることの辛さを忘れてほんの少しでも甘い夢を見られますように。そして私の弱い心にもつかの間でいいから静に雪が降り積もって美しく見せてくれますように・・
春・夏・秋・冬・・・春一郎さんと過ごした時間は輝くように美しかった。
私はその一瞬一瞬を忘れないでいたい。誰かをすきになる、少しも混じりけのない尊い気持を永遠にこの体と心と魂にきざみつけておきたい・・365ページ(最終)


小川糸(おがわ いと、1973年 - )は、日本の小説家、作詞家。Fairlifeのメンバー。作詞家の際の名義は、春嵐(しゅんらん)を使用。アミューズ所属。山形県山形市出身。

夫はFairlifeのメンバーとしても共に活動している編曲家の水谷公生。

清泉女子大学で日本古代文学を学び、1999年に『リトルモア』に「密葬とカレー」を発表し小説家デビューを果たす。その後いくつかの小説を発表したのち、2004年に浜田省吾と水谷公生と共に音楽ユニット「Fairlife」の結成に参加。「春嵐」名義で作詞を手掛けている。

作家としての活動はしばらく途絶えていたが、2007年に初の絵本を上梓し、さらに翌2008年に小説『食堂かたつむり』を発表。同作は第1回ポプラ社小説大賞に応募し、最終選考にも残らなかった作品であるがベストセラーとなり、富永まい監督によって映画化され、2010年2月6日に公開された。

著書
ちょうちょ(2007年11月、講談社) - コイヌマユキ絵による絵本
食堂かたつむり(2008年1月、ポプラ社/2010年1月、ポプラ文庫)
喋々喃々(2009年2月、ポプラ社、)
ファミリーツリー(2009年11月、ポプラ社)
つるかめ助産院(2010年12月、集英社)

小川糸 - Wikipedia

糸通信

映画『食堂かたつむり』

★★★

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posted by りょうまま at 23:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 小川糸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする