2018年11月24日

よしもとばなな「スナックちどり」「おとなになるってどんなこと」「花のベッドで昼ねして」

2018.11.24

121 スナックちどり 2013

それは人生のエアポケットのような、不思議な5日間だった――。40歳を目前にして離婚した「私」は、幼なじみで従妹のちどりと偶然同時期にヨーロッパに滞在し、一緒にイギリスの西端の田舎町・ペンザンスに小旅行に出かけることになった。ちどりもまた、心に空洞を抱えていた。幼い頃に両親が離婚した後、親代わりに育ててくれた祖父母を相次いで亡くし、ひとりぼっちになってしまったのだ。さびれた海辺の町で、二人は昔話にふけり、互いの人生を振り返る。とりわけ思い出されるのは、ちどりの祖父母が経営していた、「スナックみどり」の光景だった。常連たちがまるで家族のように寛いだ時間を過ごし、またそれぞれの仕事に帰っていく。そこにはささやかだけれど、しっかりとした幸福感が満ちていた。そんな思い出を確かめ合いながら、二人は少しづつ寂しさを埋めていく。そして3日目の夜、二人の間にある「事件」が起きる……。
限りなく繊細な表現で、人が人に寄り添うとはどのような事かを問いかける傑作小説。あなたもきっと「居場所」が見つかります。

――今回の作品は、イギリス西端のペンザンスという街が舞台です。海辺の人気(ひとけ)のない街の雰囲気が、この小説の静謐で、心にじんわりしみ込んでくるような味わいとマッチしています。どういうきっかけで選ばれたのでしょうか?
よしもと 実は別の小説の取材でイギリスに行った時、目的地に行く途中で偶然立ち寄っただけなんです。特別な観光地というわけでもなく、すべてが中途半端な場所。でも、街全体に幽霊が出そうな妖気が漂っている。ちょうど、デヴィッド・リンチ監督のTVドラマに出てくる、ツインピークスみたいな感じでしょうか。これはもう、ここを舞台に1本書くしかないな、と思ったんです。
――主人公の「さっちゃん」は、40歳を目前にして離婚したばかり。いとこで幼なじみのちどりと、そのペンザンスを旅した五日間が描かれます。
よしもと 「さっちゃん」は、若いころはちょっと遊んだりしたかもしれないけれど、就職したころにはバブルもとっくに終わった不況期で、それでも頑張って堅実に生きてきた。それが、人生半ばも過ぎて子どももいないのに離婚、しかも仕事まで失ってしまった。もう人生をやり直すことはできないんじゃないか、と挫折感を味わっているわけです。
 でも、人間は誰しも自分で思っているほど一貫性のある人生を送っているわけじゃないと思うんです。いったんレールから外れたからおしまい、と思う必要はなくて、ひと休みしてまた始めればいい、とどこかで伝えたかったのかもしれません。
――片やちどりも、幼い頃に両親が離婚した後、親代わりに育ててくれた祖父母を相次いで亡くし、ひとりぼっちになってしまったばかり。淋しさを抱える2人は、旅の途中である特別な経験をします。
よしもと やっぱり土地のもつ力だと思うんですよ。ヘンなところに行くと、ヘンな体験をすることが多い、というのは私自身の実感でもあります。でも、それはけっして悪いことではなくて、そこを出た後は何事もなかったようにリセットされる。

――それにしても、2人の女性の息遣いまで伝わってくるようなリアリティーです。
よしもと 私はいつも小説を書き始める時、登場人物の容姿をはっきり思い浮かべているんです。知っている人がモデルというわけではないんですが、本当に生きている人、という感じなんです。大まかなプロットさえあれば、後はその人たちが勝手に動いてくれる――ちょうど映画を撮影しているような感覚なんです。
――作者が小説を支配している、というわけではなく……
よしもと ええ。映画でいえば監督である私が、時間の流れの中でどこを切り取るかだけがオリジナリティーで、別の人が別の角度から撮れば違った作品になる――と思っています。だいたい、小説が終わっても、登場人物たちはその後も生き続けていく、そう信じていますから。
――では旅から帰った後、2人の人生はどう変わっていくのでしょうか?
よしもと いえ、あんまり変わらないんじゃないでしょうか(笑)。ただ少しだけいい加減になって、楽に生きられるようになるかもしれません。
 日常が続いて行く、そのこと自体が一番大事なことなんだ、と。それが小説を読んでくれた方に伝われば、とてもうれしいです。私自身仕事と子育ての両立も大変ですし、両親を亡くして精神的にしんどい思いもしましたけれど、やっぱり作家としてもひとりの人間としても、人生に対して肯定的でいたいですね。
――「スナックちどり」というタイトルは、ちどりの祖父母がスナックを経営していたことにちなんでいます。イギリスを舞台にした小説としては意外な感じもしますが、読み終わると、“これしかない”と納得します。
よしもと もともとバーみたいな小洒落た場所よりも、商店街の中にあるようなスナックの方が好きなんですよ。バーって、お客の方もバーテンダーも、店に入ってきた時から帰るまでテンションが一貫して変わらないでしょう。あれがつまらない。スナックだと、最初のうちはきちんとしていても、途中からだんだんどうでも良くなってくる(笑)。ママもいつの間にか商売を忘れて客の隣に座っていて、愚痴を聞くどころか、逆に説教していたりする。ああいうぐだぐだな感じがサイコーに好きですね。
――なるほど(笑)。「日本人の心のふるさと」という言葉まで出てきますからね。
よしもと 小説もそんな感じで、リラックスして読んでもらえれば、と思います。https://books.bunshun.jp/articles/-/1370?page=2

2015.9.1

おとなになるってどんなこと

p8「おとなにならなくっていい。ただ自分になっていってください」
p28「正しく行動すれば、胸のつかえはなくなる」
P31「いちばん大事なことは、自分の中にいる泣き叫んでいる子供を認めてあげること。ないことにしないことです。そうすると心の中に空間ができて、自分を大丈夫にしてくれるのです。・・・大人になるっていうことは、子供の自分を抱えながら大人を生きるということです」
p90「・・・自殺が近づいてきたなと思ったら落ち着いて生活を整えて下さい。朝は決まった時間に起き、なるべく体を動かし、眠れなくても早く布団に入って下さい。インターネットに費やす時間も制限し、淡泊で良質なものを食べ、煩雑な人間関係やお酒とか性欲にはあまり近づかないで、貯金を取り戻すのです・・生命のエネルギーを取り戻すのです・・」


2014.11.30〜

よしもとばなな「花のベットで昼ねして」(2013.11)

よしもとばなな「さきちゃんたちの夜」「すばらしい日々」「ジュージュー」「どんぐり姉妹」「アナザーワールド4」「サウスポイント」
6/29よしもとばなな「まぼろしハワイ」その2
6/28「まぼろしハワイ」よしもとばなな・・その1
よしもとばなな&内田春菊「女ですもの」
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2014年11月07日

よしもとばなな「さきちゃんたちの夜」「すばらしい日々」「ジュージュー」「どんぐり姉妹」「アナザーワールド4」「サウスポイント」

2014.11.7(木

さきちゃんたちの夜」(2013.8)

6つの短編集・・一番すきなのは・・「豆のスープ」の物語かなあ・・でも最後のお話もよかった・・

よしもとばなな『さきちゃんたちの夜』|書評/対談|新潮社

失踪した友人を捜す早紀(さき)。祖父母秘伝の豆スープを配る咲(さき)。双子の兄を事故で亡くした崎(さき)の部屋に転がり込んだ、10歳の姪さき……。いま〈さきちゃん〉たちに訪れた小さな奇跡が、かけがえのないきらめきを放つ。きつい世の中を、前を向いて生きる女性たちに贈る、よしもとばななの5つの物語。

【『さきちゃんたちの夜』刊行記念e-mailインタビュー】
夜中のコーヒーとチョコレートみたいな本に  よしもとばなな

先のことはわからない。世の中は毛布や愛や笑顔や支えだけでできているのではない。伝わるだろうか、闇の中を超えてこの小さな光は――不安に満ちた時代に灯る5つの物語。

『さきちゃんたちの夜』には、全部で6人の「さきちゃん」がでてきます。この短篇シリーズは、どのような着想から生まれたのでしょうか?

 友だちの友だちに「早希ちゃん」という子がいて、いつもお母さんの作ったほんとうにすてきな生地とデザインの服を着ていて、どこかぽわんとしていて、でも三十代の悩みもきっとちゃんとある感じで、みんながその子をだいじに思いながら「早希ちゃん」と呼ぶたびに聞いているほうがすごく明るい気持ちになりました。
 きっと今のこんな暗い世の中にも、みんなを明るい気持ちにさせるこんな女の子たちがたくさんいるに違いないと思って、いろいろなさきちゃんを書いてみようと思いました。
 すごくおいしい三時のおやつのような、夜中のコーヒーとチョコレートみたいな、そういう本にしたかったです。

主人公たちをはじめ、現代を生きる二十〜三十代の女性がさまざまに描かれています。その姿は、よしもとさんの目にどう映っていますか?

 時代が悪いのであって、その子たちが悪いわけでもないのに、若いお嬢さんたちには必要以上に社会の負担が押し寄せていて、それでもみんなわりとまじめに一生懸命生きていて、気をまぎらわせるものはたくさん用意されているんだけれど、みななにかもっと真実味のあるものをどこかで求めていて、しかしそのちょっと上の私たち世代はバブルの狂乱を知っているから、時代は必ず変わるがよいほうに変わるとも限らない、とわかっているだけに、いろんなことをはっきりと指し示してあげることもできなくて、ほんとうになにを信じて生きるのかを考えるのがむつかしいんだろうなあという感じがしています。

「鬼っ子」の亡き伯母の家の庭にある古い井戸に渦巻くもののように、日常にひそむ闇の気配を作中に色濃く感じます。そうした存在を描こうと思われたのは、どうしてですか?

 これ、言うといつもうまく言えないから問題が起きるんですけれど、私の目にはそういうものが見えているような気がする、としか言いようがないです。人はそういうものと常に共存してきているけれど、こういうふうになにかでバランスが崩れたときに、それをこつこつと戻そうとしている人たちもいるんじゃないかな、と思います。

闇は、人間のなかにもあることが示唆されています。しかも、善良な人々にも潜むとも。それは時代的な側面とも結びついたものなのでしょうか?

 これもありきたりな答えなんですけれど、人は状況次第でみんなどうにでも変化すると思います。自分は違うとか、自分はそんなひどいことはしないとか、だれにも決して言えないと思います。どんな時代にもこの問題はあったし、文学は常にその表と裏を両方細かく観察して書かれてきたんだろうなと思います。私は観察するのは好きなんですが、後味の悪い人間ドラマはよほど良質なものでないとどうしても受けつけられないので、せめて後味はよくするスタイルをとっています。

このシリーズの執筆途中に、東日本大震災が起こりました。そのことは作品になにか影響を与えていますか? また、ご両親が他界されるということもありました。

 おばあちゃんの時代には関東大震災があったし、私が生きている間にも阪神淡路大震災があったので、これからもなにもないってことはないだろうなあとは思っていました。でも、津波や原発に関してはやはり問題が多すぎる感じがしてさすがに動揺しました。両親の死も覚悟はしていましたが、いっぺんに来るのは多すぎると思って、動揺しました。今年は多すぎた動揺を鎮める年にしたいものです。

 まさか生きている間に、隕石がひゅ〜、どか〜んっていうのを実際に見るとは思っていなかったので、今もロシアの事件ですでにちょっと動揺しています。今日生きていられる不思議を感じずにはおれません。

「癒しの豆スープ」の主人公が感じる「人間というものを長い間ずっと見ている目みたいなもの」、こうした感覚はどこから来たものでしょうか? 現代的な物語の背後に人類の太古から連なる大きな時間の流れが感じられるのも印象的でした。

 人間は自分たちの頭の中の考えだけで全部帳尻が合うと思ったら、傲慢だよなあといつも思って生きてきました。カルマの法則とか、その人がその人の思ったような人になっているとか、そういうことってあまりにも厳密すぎて、なにかしらの宇宙の法則があるとしかどうしても思えません。

表題作には、ふたりの〈さき〉が登場します。そのひとりは十歳で最年少のさきです。彼女に何を託しましたか?

 うちは男の子なので、女の子っていっしょにお風呂に入ったり、おしゃべりしたりできてうらやましいなあ、でも女の子のお母さんにはそういうのをあんまりエンジョイしてない人もいるなあ、というようなことを考えて書いていました。
 あと、おばとめいっていうのは、この世の中でもかなりうまくいきやすい関係だと思います。親に言えないことも言えるし、家族を共有しているし、歳の差があってバランスがいいし。
 私の知人の家にも、めいがしょっちゅう遊びに来て、泊まっていったり、あるいはママにないしょでボーイフレンドと旅行に行くのに知人の名前を借りたり、なんだかちょっとうらやましいことがずっと続いているんです。
 きっとさきちゃんのお母さんが見ているさきちゃんと、ちょっと幼いところのある崎ちゃんが見ている頼もしいさきちゃんは(ややこしいなあ)全然違う子どもなんだと思います。そういうのが書きたかったです。
 なので、特になにかを託すという気持ちはありませんでした。
 子どももいろんなことを受け止めているということを、わかる人が周りにいるといいね、というような感じです。

都会で長く一人暮らしをしている主人公が「個としての自分」にとっての心地よさと「種としての自分」の危うさを感じるところは、とても現代的ですね。

 今の若い人たちは、ひとりでいる気楽さに慣れすぎているんじゃないかなという気がします。あれって意外に後戻りできない道なんです。
 いろいろあってから結婚しないって決めたり、離婚してひとりになってからでも充分楽しめる一人暮らしなのになあって老婆心(笑)から思うことしきりであります。
 ちなみに同棲っていうのも慣れてしまうとわりと後戻りできない道なので、学生と婚約期間以外にはあまりおすすめしないなあ。
 もうほとんどいっしょに住んでる!止まりにしておくのが無難かと……。
 あと、男の人に対してはものわかりのいいふりは最もよくないですね(笑)。

本作とほぼ同時に文庫『人生のこつあれこれ 2012』も刊行されます。よしもとさんの公式サイトで十年間続いた日記連載が、昨年からマンスリーエッセイに変わり新シリーズが始まりました。「人生のこつあれこれ」というタイトルに込めた思いは何でしょう。

 日記は、育児をしてフラをやってまだぎりぎり両親が孫に会えているという時期を記録するためだけに続けていました。しかし、意外な好評を得て、だいじにしてくださっている読者の方がたくさんいるようになりました。日常をさらすのにももう疲れ果てていたので、なにか人の役に立ち、さらに極端な意見を書くことによってちょっとそれぞれが考えさせられるというようなものにしたいと思いました。

暮らし方を大きく見直す転機であると書かれています。海外でのお仕事も増えているようです。今の日本に感じることは何でしょうか。また、これからの展開を教えてください。

 今の日本は、正直言ってジリ貧という言葉しか思い浮かびません。
 でもどん底の世界にはいつも面白い花が咲いたり、意外な人と出会えたりするので、そういうことにせめて期待しようと思っています。自分は常に地道な一面があるので、それをここ十年はますます生かそうと思ってわりとうきうき節約していますが、はじめから終わりまでジリ貧の中にいたり、常に格差に惑わされたりするであろう、今から青春を迎える子どもたちはやっぱりさぞかしたいへんだなあと感じずにはおれません。せめて、楽しいことは楽しいと思えるような気楽なところが少しでも日本に芽生えてくるといいなあと思います。状況が豊かだから楽しいわけではないし、貧乏臭い行動をしているからみじめっていうことはなく、人間の力や光があればどこにいてもなにしていても楽しいっていう単純なことが、なぜか隠されているような感じを受けています。(よしもと・ばなな 作家)

よしもとばなな『さきちゃんたちの夜』|書評/対談|新潮社

すばらしい日々」(2013.10)

父と母を相継ぎ看取った著者が、どんな苦しみの中にもある輝きと希望を紡いだ珠玉のエッセイ。

手が震え文字が血でにじんだり、かすれたりしてひとつも読めない血まみれの手帳。父・吉本隆明の血糖値の記録。それはどんな著作よりもはっきりと、最後まで生きることをあきらめなかった父の姿勢を教えてくれた。両親が衰えていくのを見て、何回も涙した。信じたくないと思ったし、こわかった。でも、その恐ろしい中にも緩急があり、笑顔があり、落ち着けるときもあった。産まれること、生きること、子を育てること、死ぬこと、看取ること。人間として避けては通れない時を、著者は娘として、親として、一人の女性として真摯に過ごしてきた。どんな苦しみの中にもある輝きと希望を紡ぐ珠玉のエッセイ。

Amazon.co.jp: すばらしい日々: よしもとばなな: 本


2014.9.19(金)

ジュージュー」(2011.7)

下町の小さなハンバーグ店に集う、おかしな人たち。みんなちょっとずつ何かが欠けていて、つながりあって、ひとつの命になっている。世界の美しい色を回復させる、滋養たっぷりの小宇宙。

Amazon.co.jp: ジュージュー: よしもと ばなな: 本


どんぐり姉妹」(2010.11)

「私たちにメールをください。時間はかかっても、お返事をします。」

私たちと、たわいないやりとりをして、気持ちを楽にしませんか? 姉の名はどん子、妹はぐり子。両親を事故で亡くし、つらい少女時代を送ったふたりが始めた、ネットの海の小さな居場所(サイト)、それが「どんぐり姉妹」。とめどなく広がる人生で、自分を見失わないように――。数え切れない小さな哀しみにそっと寄り添う最新小説。

よしもとばなな『どんぐり姉妹』|新潮社


2014.7.8〜

ひさしぶりのばななさん・・(でも・・たぶん・・3年ぶりってことなないと思う・・

アナザーワールド4」(2010.5)

6/12よしもとばななサウスポイント(2008.04・中央公論新社)・・・世界の果ての奇跡の恋。光の中に、波の中に、雨のなかに、虹の中に・・いつだって君がいた。生命の輝きに満ちたハワイ島を舞台に描く。
かつて初恋の少年に送った手紙の一節がハワイアンの調べにのって耳に届いた・・「ひとの人生を縫い上げる」キルト作家になった私(テトラ)はその歌い手(珠彦くん)とともに、空と海と大地が接するハワイ島最南端の地「サウスポイント」を訪ねる・・

テトラ・・・上野で育ち、父親の事業の失敗で群馬に夜逃げし、母親と仲良く暮らしていいたが、顔と体だけが取り柄の恋人がテトラを襲いそうになったことをきっかけにテトラは母から離れていく。大学は美大でデザインを勉強し、珠彦くんのいない生活に慣れ、恋もして・・キルト作家になった。母親に言わせるとキルト作家は「浮草的な仕事」らしい。母親のことは大人になってあてにはしていないけれど好きだなと思えるようになった。おじいちゃんやおばあちゃんの話を聞いて人生のキルトを作ったり(プレゼント用)。。とオーダーメイドのキルト作家として活動していた。
高級スーパーが好き。しょんぼりした野菜を食べるくらいなら少食でかまわない。。」パパと贅沢なものをたくさん食べて育った。

テトラの母。。。生命力あふれる美人。群馬で自然食品店とカフェを営む。12歳のテトラと珠彦くんを一晩ふたりきりにしてしまう母。3代目となるいまのボーイフレンドは10歳年下のアメリカ人。
・・・高価なものからつめようとした私を見てままは首を振った「違うよ。テトラ、なによりもお前のだいじにしているものからつめていくべきなんだよ」3ページ


テトラの父・・・事業に失敗してお酒におぼれて、溶けるように死んでしまった・・「じっくりとあきらめていく・・急にあきらめるより何倍も悲しい・・」

珠彦くん・・・テトラの初恋の男の子。。。。「不幸になりつつある結婚生活から解放されてきらきらしているままをみるのはうれしい。けれど、親友であり、兄弟であり恋人になりかけていた珠彦くんと急に別れたのは耐えがたくつらい思いでだ・・生木を裂かれるように自分の意志と関係なくなにかと切れるのはいやだ・・21ページ」

★★★

村上春樹が東電と「効率社会」批判 スペインでのスピーチ内容に賛否両論

アンチAKB48は何がそんなにイヤなのか?クローズされたアイドルが社会現象になった日
恐るべし愛菜ちゃん…殺伐カメラマンもご機嫌に
東ちづるが過去を赤裸々告白!アルコール依存症だった父親、トラウマを抱えたまま大人になった自分を振り返る

★★★

東日本大震災(2011.3.11)
東日本大震災・2001.3.11

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2011年06月29日

6/29よしもとばなな「まぼろしハワイ」その2

6/296/28まぼろしハワイよしもとばなな・・・2007年9月

◆姉さんと僕(129nから)・・・女の人がくれるすべてのものを姉さんが僕にくれてしまったから、億が女の人とすべきことは見た目とかその違いとかセックスを楽しむことだけになってしまった。もちろん僕はふだんそんなふうに、いちいちむつかしく考えてるわけではない。ある夕方暮れゆく冬の光を見ていたら、建物の窓ガラスが冷たく光るのを見ていたら、ああ、そんなんだとしみじみ気がついただけだった。・・・全体的にちょっと貧弱で目も細く容姿にはさほど恵まれていないけれど、女の人には恵まれている人生だ。でもどうして女の人たちが僕を好きになってくれるのかはなんとなくわかる。結局僕がその人たちとどうなりたいわけでもないからだ、そう思った。みんなが最終的にしたいことは結局僕が姉さんとしていることなのだと思った。もし僕のことをものすごく気に入ったら僕を確保して巣を作るということだ。・・僕には最後には姉さんを引き受けていくだろうという覚悟だけはある。・・・僕が帰ろうと帰らなかろうと、優しかろうと自分本位だろうと、どういう時期であっても姉さんはそうやってずっとどうでもいいふうを装いながら、僕たちのための巣、僕の居場所を作っていてくれたのだ、何十年も。僕の洗濯物をたたみ、しまい、僕の部屋を掃除し、リビングを片付け、きちんと法事をやり、仏壇にごはんや花を供え、おじさんの会社でジムをこつこつとして、服をろくに買わず、贅沢もせずに。・・僕たちの両親は交通事故で死んだ・・・僕は酒を一滴でも飲んだら、バイクも車も自転車さえも運転しない・・友人のだれかがそれをしようとしたら、勝手にしたらいいけど僕の親は飲酒運転の車に轢かれて死んだんだ、とだけ言う。

死体になりかけた僕の母親から、僕は引きずり出されるように産まれてきたそうだ。そのとき姉さんは10歳だった。病院で、死の匂いが満ち溢れる中でたったひとり生きて輝ける登場をした赤ちゃんだった僕を育てる決心をした。・・「・・光り輝いていたよ、赤ちゃんは・・真っ暗な中でひとりだけ光輝いていたの。

きっと姉さんの中の奥深い

6/28「まぼろしハワイ」よしもとばなな・・その1

節電熱中症に注意を…梅雨の中休みで気温上昇
<デジタル読解力>日本は4位 首位は韓国

後藤真希 突然の引退発表に沢尻エリカの存在が影響との証言
綾瀬はるか モテる理由は芸能界になじまぬダメな感じあるから
岩佐真悠子 窪塚洋介の弟とすっぴん半同棲!
「Hey!Say!JUMP」16歳が喫煙 無期限謹慎処分に

★★★



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東日本大震災・2001.3.11

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6/29あさイチ


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2011年06月28日

6/28「まぼろしハワイ」よしもとばなな・・その1

6/28まぼろしハワイよしもとばなな・・・2007年9月

ほんものはちゃんと見えるのよ・・・フラダンサーのあざみと義理の娘オハナは、ふたりで愛したひとりの男の記憶を抱え生命の歓びあふれる島へ向かった・・甘い香りが漂うハワイの島々で起きた踊りの精と永遠の命をめぐる3つの物語

ハワイにいると人間はいつだって抱かれているんだと思う。世界に抱かれることはただ甘いだけではない。死も含めた大きな明け渡しの中でくるまれているのだ。人を救うために勇敢にひとり嵐の海に去っていき波にのまれた有名なヒーロー。エディ・アイカワでさえもきっと彼の愛した海に最後まで抱かれていたと感じることができる。ひとかけらの悔いもない稀有な死が見える・・あとがきより

おなかがすいてきて、それは生きているということ。かきたてられる欲望は命が燃えているということ。みんなでたべるごはんは命を養う大事なもの。気持を切り替える大切なきっかけ81n

踊りってなんだろう。人間に見せるものではないということはわかる・・でもどうして悲しいことを体験すればするほど踊りはよくなってしまうんだろう・・85n

なんで時間は過ぎてしまうんだろう、どうして愛する人はみな逝ってしまうんだろう。私はどうしてそれに対してなにもできないんだろう

あたらしいことがはじまっていた・・私はどう考えてもまだ若くて親の死以外のすべてのことがこれからいっぱい待っているのだ短いはずの人生のあまりの大きさにくらっときた100n

オハナ22歳・・・パパは残業もしないで出世も棒に振っていつも家にいて私を迎えようとしてくれた。。ママがいなくても私はちゃんと愛されて育ってきた、ときにがさつですさんだものではあったが、お互い支えあってきた・・ママの苦しみも顔ももう遠くに去りつつあった。体が勢い良く勝手に育っていくのが18歳なのだ。頭は追いつかないし、勢いのある細胞がにょきにょきと育ち、時間は加速して毎日はぴゅんぴゅん過ぎとにかくいつのまにか自分のことばっかりなのがその年齢だったのだ。24n

パパ・・・「結婚しようと思う・・なんかねパパはもう自分がそんなに長く生きる気がしないんだ・・」こんな美しい女を残し、やっと大学を卒業する娘の将来も見ないで死んでいくのはどんなに切ないことだったろう。41n

オハナとパパは悲嘆やでこぼこな生活の海を泳ぎぬけて、いつしか変化を恐れない強さを身につけていた・・よくいうと臨機応変、悪くいうといい加減ということだ・・21n

ママ・・・自殺。愛していた私とパパと、生きることのつらさをはかりにかけてつらさのほうがずっと大きくなってしまった。最後のほうはスカスカで乾いていた。乾いた枝みたいに折れてしまいそうだったし少し冷たい風にあたっても心臓が止まってばったりと死んでしまう小鳥みたいだった・・

あざみ(義理の母)28歳・・・ステージの上で誰よりも輝いていた。この5年間ずっと普通だった。せっぱつまることもなく妻の座を狙うこともなかった。「ありがたく思う気持をハワイに持っているの。恋しているの。だから踊っているの。踊るとお礼を言ったみたいでちょっと気が済むの」「パパのいない世界なのね。ここは。大好きなハワイでも。いつもなにかが足りないの。誰かに会いたいの。たぶんパパなの。地上では会えないのね」35nあざみさんは私達の人生に降りてきた天使だ。もちろん」だめなところもいっぱいある。自分勝手だったり、部屋をぐちゃぐちゃにしたまま帰ってしまったり・・・「・・私は最終的には自分のケツは自分でふくって決めているから素直に出来るのさ!!」あざみさんが踊りだすと空気も表情も変わる。あざみさんが動くごとにたくさんの花が見えるようだった
「人間同士、いつもいい顔していられないわけで。。だんだんみんなの中にほんもの愛情みたいのが育ってきて・・それって結局努力じゃなくて時間が作ったんだよ・・おかあさんがいらいらしているときには洗濯物を畳んであげて、お父さんが出張から帰ってきたときは必ずすき焼きで・・そういうつまんないことの積み重ねだけが家族の本当の意味なんだよね・・・・・そういうふうに意図して作っていくとべ、人間関係は絶対的にゆるされている大きな海みたいになるんだよ。あっという間にこわすことができるからこそ、慎重に、まるで赤ちゃんを抱くみたいに人と人との関係を抱くことができるのよ。

マサコさん。。。あざみさんの育ての細くて黒いおばさん。「そんなに泣かないの。まあ涙も薬だからね、涙の中には薬が溶けていて、体の中で毒が固まるのを防いでくれるよね」76n

山本さん・・・ハワイ在住の日系人、あざみさんの初恋の人

★★★

上半期ブレイク俳優、1位は向井理
「るろうに剣心」が実写映画化!剣心役には佐藤健で原作者もお墨付き!シリーズ化も視野に
後世に残したいドラマNo1は「JIN」!
「JIN−仁−」最終回、25%超え!
<幸せになろうよ>最終回視聴率10.9% 香取慎吾主演の月9

東日本大震災(2011.3.11)
東日本大震災・2001.3.11

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6/29あさイチ


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2011年06月20日

よしもとばなな&内田春菊「女ですもの」

日本の女を日本の良妻賢母というひとかたまりにしようという目に見えないものこそ、私たちをヤバイ方向に引っ張っていこうとしてます、注意。自分のことは自分で考えようよ、女の人たちぃ・・・。(内田春菊、あとがき)

ばななちゃんと話していると自分がどろだんごになってあのほそ長くて美しい彼女の手のひらで丸めてもらっている感じがするんです・・(内田春菊、あとがき)

6/18よしもとばなな内田春菊女ですもの」(2007年7月 ポプラ社)男・結婚・子供・家族・・・女にぶつかる大問題を語りました。あなたの人生はあなたのもの。勇気がわいてくる。
わたしはこうだった。でもばななちゃんはこう・そして読んでいるあなたはまたもっと違うかもしれない。そうですとも、ひとりひとりが違う、というところから始めないと日本の女の幸せはないよ。
(あとがき、内田春菊)

暗く深く、そして強く優しくひたすらに大きく、とにかく有無をいわさない力を持っているもの、それが女性だ。(あとがき、よしもとばなな)

★★★

オットの実家には行かない、なぜなら・・お手伝いさん扱いされるから!!

昔も今も、嫁は夫の実家にとっては・・便利なお手伝いさん感覚は変わっていないという話にものすごく嬉しくなった。「やっぱりそうなんだ!!」という気持!!

嫁はお手伝いさんじゃないっつ。介護までさせるんじゃないっつ!!散々こき使った挙句、年取って体と気持が弱くなってくると。。ご機嫌を伺うようにすりよってくる・・素晴らしい処世術

「介護はオットの仕事、私はアシスタントしかできないよ・・」とオットには昔からよーーーく言い聞かせている。オットは聞いていないかもしれないけど、この私の気持は岩のように硬いのだ。

★★★

内田春菊:1959年生まれ。著書に「ファザーファツカー」「わたしたちは繁殖している」「目をとじて抱いて」「解決はしません」ほか多数。4人の子の母。

長崎県立長崎南高等学校1年途中で中退。その後、養父の性的虐待により家出。慶應義塾大学通信教育課程文学部哲学科に入学するも、「スクーリングのカリキュラムが不親切」と通うこともなく中退する。

1984年、ペンネームの名付け親でもある編集者・プロデューサーの秋山道男に見出される。その後、彼女の個性を認めたいしかわじゅんの紹介もあって、双葉社発行の『小説推理』に掲載された『シーラカンスぶれいん』で漫画家としてデビュー。性的な事柄をストレートに描き、岡崎京子、桜沢エリカらと「女の子エッチ漫画家」として人気を呼ぶ。また、エッセイ、漫画エッセイ等も執筆し、その社会一般の価値観への異議申し立てで人気を博す。

1993年に発表した初めての小説『ファザーファッカー』はベストセラーとなり、第110回直木賞の候補作となった(1995年に映画化)。翌1994年には『私たちは繁殖している』・『ファザーファッカー』両作合わせて第4回ドゥマゴ文学賞を受賞。また『キオミ』で第112回芥川賞候補。同年『南くんの恋人』がテレビドラマ化(2004年にもリメイク)された。

クラブ歌手だった経歴を生かし、1983年にラテンバンド「アベックス」を結成して歌手活動も行なっていた。

また、女優として映画、ビデオ、舞台等にも出演している。

春菊(しゅんぎく)という筆名は本名である滋子(しげこ)が聞きようによっては「しゅんぎく」と聞こえることから名づけられたとする説がある。 また、漫画『私たちは繁殖している』では自らを「ジジ」と名乗っている。

3度の結婚歴があり、現在の夫である俳優の貴山侑哉とは戸籍上は離婚しているが、事実婚の形で同居している。 子供は4人(未婚中に1人、前夫との結婚中に他の男性との間に1人、現在の夫との間に2人)おり、長男「在波(あるは(ふぁ))」長女「紅多(べーた)」次女「紅甘(がんま)」次男「出誕(でるた)」はギリシャ文字のアルファベット順に名づけられた

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よしもとばなな公式サイト | 日記 | 2011年06月

★★★

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東日本大震災(2011.3.11)
東日本大震災・2001.3.11

posted by りょうまま at 12:15| Comment(0) | TrackBack(0) | よしもとばなな | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする