2017年09月22日

山田詠美「明日死ぬかもしれない自分、そしてあなたたち」

2017.9.21〜22

死に直面したときの計らい方に正解なんてない・・自分が死んだらこの人はどうなるうんだろうって思いを馳せる側の人間になりたい。。(千絵ぞう)

誰かが死ぬと必ず誰かの新しい人生が始まるんだよ(マコパパ)

「いじめ」というのは著しい想像力の欠如ではないか(千絵ぞう)

山田詠美「明日死ぬかもしれない自分、そしてあなたたち」(2013.2.25)

誰もが、誰かの、
かけがえのない大切な人。
失ったものは、家族の一員であると同時に、幸福を留めるための重要なねじだった−−。
突飛で、愉快で、愚かで、たまらなく温かい家族が語りだす、愛惜のモノローグ、傑作長篇小説!

あの頃は、言葉にならなかった。
いまなら、話せる。
ひとつの家族となるべく、東京郊外の一軒家に移り住んだ二組の親子。澄生と真澄の兄妹に創太が弟として加わり、さらにその後、千絵が生まれる。それは、幸せな人生作りの、完璧な再出発かと思われた。しかし、落雷とともに訪れた“ある死"をきっかけに、澄川家の姿は一変する。母がアルコール依存症になり、家族は散り散りに行き場を失ってしまう。やがて、それぞれが自分に似合った悲しみを選択し、自身と家族の再生を目差すのだが……。
内容(「BOOK」データベースより)
ひとつの家族となるべく、東京郊外の一軒家に移り住んだ二組の親子。澄生と真澄の兄妹に創太が弟として加わり、さらにその後、千絵が生まれる。それは、幸せな人生作りの、完璧な再出発かと思われた。しかし、落雷とともに訪れた“ある死”をきっかけに、澄川家の姿は一変する。母がアルコール依存症となり、家族は散り散りに行き場を失うが―。突飛で、愉快で、愚かで、たまらなく温かい家族が語りだす。愛惜のモノローグ、傑作長篇小説。  アマゾン

「死んだこと」による圧倒的な存在感投稿者夢追い虫2013年11月22日形式: 単行本 アマゾンレビュー
私も若いうちに兄弟を失った人間です。
だから誰かが死ぬと、必ず誰かの新しい人生も始まる・・・これは身にしみて知っている。
「かけがえのない人を失った事実」よりも、「一生、その悲しみを抱えてメソメソ生きること」の方が絶対につらいのです。
こんな生き方は死んだ人にも申し訳が立たない。家族が前に進まないと澄生は成仏しないよ。
だから最後のお誕生会の場面は胸にしみました。
この家族はきっとここから少しずつ変化してくれるだろう。これを境にきっとみんな幸せになると思います。

澄生のどんな部分が特別な子だったのか、それがちゃんと描かれていなくて曖昧な感じがまたうまいんだよなぁ。
なのにこの澄生の圧倒的な存在感・・・ほとんど出てこないのに間違いなくこの家族を支配するのは澄生。
だからこの作品の主人公も澄生になっちゃってる。
ウチの弟もそう。早くに死んじゃった人ってこんな風になっちゃうんだよ。
いつまでも大きすぎる存在として残るんだよ。
posted by りょうまま at 11:43| Comment(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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