2020年08月24日

古市憲寿「奈落」「僕たちの前途」「社会の抜け道」


2020.8.22

71「奈落

いっち
主人公は人気絶頂の歌姫。ライブ中にステージから転落し、身体が動かなくなった。植物状態。だが意識はある。家を飛び出して歌手になったので、家族と仲が良くなかった。母は、親戚や町内会といった狭い世界でマウントを取りたがる。姉は、依存体質で頼れる存在にすがりつく。父は、意見を言えば母や姉に黙殺か反論される。その家族から、主人公は回復を望まれない。リハビリに消極的な母。印税でブランド品を買いあさる姉。身体を触りだす父。主人公の語りが垂れ流される。被害者ぶっているがそう扱われる背景には主人公の責任もあったはず。傑作。
https://bookmeter.com/users/135529

https://bookmeter.com/users/1089515
ネタバレもう、救いようがない話。歌手として活躍していた香織は、ステージから落ち、寝たきり状態になってしまう。意識はあるのに、体は全くも動かない。声も出ない。意思表示ができない。そんな香織を搾取し続ける家族の物語。主人公が女性ということで、過去2作にあった「古市さんそのもの」の風味は抑えめ。ちょいちょい入る固有名詞・東京愛には名残りを感じるけど。とにかくひたすら負の方向に堕ちていく展開にドンヨリ。しかし文章は過去作に比べどんどん洗練されてきているような気がする。それでも私は『平成くん、さようなら』の方が好きだ。https://bookmeter.com/users/1089515

ウッディhttps://bookmeter.com/users/27586
歌手として人気絶頂にあった香織は、ステージから転落して大怪我を負い生死をさまよう。目覚めた時、意識はあるのに身体が動かず、意思表示もできないことに気付く。反りの合わない家族の元を出て、ミュージシャンとしての地位を確立し、自分の世界を作り上げたという意識のまま、それを食い荒らす姉と自分の思い通りにしようとする母、そして身体をまさぐってくる父。死にたいという意思表示もできず、まさに奈落の底の葛藤を描いた一冊。10年以上の長きにわたり、ただ無意味な数字を数えることしかできない絶望、やりきれない思いで読みました。https://bookmeter.com/users/27586

2017.2.6(月)

「社会の抜け道」(2013)

2017.1.23

25「僕たちの前途」(2014)

古市憲寿(ふるいち のりとし、1985年1月14日 -)は、作家、社会学者[1]。現代日本の若者をテーマにした著作を発表している。朝日新聞信頼回復と再生のための委員会外部委員[2]。日本学術振興会育志賞受賞[3] 。東京都出身。
若者の社会貢献志向、他者志向が強いことを肯定的に評価しながらも、彼らがコンサマトリーと呼ばれる世界のなかで生きていると主張する。その上で、社会を変えたいならば、「自己中」になることが時には必要だと提言した。「人権ってのはわがままのことなんです」という言葉を引用しながら、それを調整する政治の可能性を語る。そのうえで現代の若者にはむしろ「自己中」であることが必要だと示唆している]。
テレビ朝日『朝まで生テレビ』が実施する靖国神社参拝の支持に関して支持率が高かったことが発表された視聴者アンケートの結果について、結果発表後に統計的に意味のない数字であると主張している。
2014年朝日新聞が従軍慰安婦捏造問題や福島第一原発の吉田所長発言の捏造を理由として失われた信頼を回復するため発足させた「信頼回復と再生のための委員会」の外部委員として選出された。その問題に関して朝日新聞との読者とのズレであるとして、世の中には多様な言論が必要でありせめて20年は存続してもらわないと困るという立場を取っている。
著書
単著
『希望難民ご一行様 ピースボートと「承認の共同体」幻想』(解説本田由紀)(光文社新書、2010年)- 2011年新書大賞7位
『絶望の国の幸福な若者たち』(講談社、2011年) - 第11回新潮ドキュメント賞候補
『僕たちの前途』(講談社、2012年)
改題『働き方は「自分」で決める』(講談社文庫、2014年)
『誰も戦争を教えてくれなかった』(講談社、2013年)
『だから日本はズレている』(新潮新書、2014年) - 発行部数10万部 
『保育園義務教育化』(小学館、2015年)
共著
(中沢明子)『遠足型消費の時代』(朝日新書、2011年)
(上野千鶴子)『上野先生、勝手に死なれちゃ困ります! 僕らの介護不安に答えてください』(光文社新書、2011年)
(加藤嘉一)『頼れない国でどう生きようか』PHP新書、2012年 
(藤村龍至、西田亮介、山崎亮、開沼博、藤沢烈、河村和徳他)『ニッポンのジレンマ ぼくらの日本改造論』朝日新書、2013年
(國分功一郎)『社会の抜け道』小学館、2013年 
(トゥッカ・トイボーネン)『国家がよみがえるとき 持たざる国であるフィンランドが何度も再生できた理由』マガジンハウス、2015年
posted by りょうまま at 23:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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