2020年09月25日

朝井リョウ「どうしても生きてる」「死にがいを求めて生きてるの」「星やどりの声」「武道館」「世界地図の下書き」

2020.9.21〜9/28読了

87・CIMG3523.JPGどうしても生きてる 2019.10

@【穏やかな論理】

私(佑季子)一流企業OL、結婚〜「僕は自分も変えられないし君もそうだと思う」と離婚〜9歳下の恋人恭平(80キロ182センチ)あり・・恭平は「ドラマを見ながら携帯に文章を打ち込みつつ体幹トレーニングらしい動きもする」ような男性。実家は自動車産業で潤ってる地方都市、弟がおり母が孫育てに夢中。・・何事にも深くかかわらないので「私の精神水面はずっと凪いている」状態。

2020.9.26 土

p34 友人と食事を楽しんでいる様子をSNSにアップしている女性が、「喫煙休憩している会社員」へのクレームを送ってくる・・ことに対して・・「自分にも見えないものがずっと積もってるんだよ、最後の一滴がなんなのかは誰にもわからない」

佑季子いつも少し死にたいとおもっている「なんかもっ、いいか」という気持ち・(誰でも一度はあるんじゃないか、わたしだってある)・・ぼーっとしてるとき恭平からのメールを見て「いなくなってほしくない」と強烈に思う、「なんだかわからないけどとても会いたい・・過去にもそう伝えればよかった」・・と唐突に終わってびっくりした・・短編集だったと気づく。@【穏やかな論理】は死にたいという気持ちを長々つづっていてどんな展開になるかとひやひやしたけど結局、作者からみた「離婚で傷ついた女性の様子」だった。。次はA【流転】たぶんリストラか?を宣告された44歳男性豊川の話・・まもなく読み終わりそうだ、なんとなく着地点予想してみる、あたるかな・・

A【流転】

俺豊川44才・・リストラを言い渡された日、・・22年前大学生のころ通っていたライブハウスにやってきた「嘘がない自分」を目指していた日々が懐かしく恥ずかしい・・時代はめぐり社会は変わる・・と実感しながらライブを聞く。かつて人気があったバンドの演奏を聴きながら思うp72「なにもかもが巡り変わりゆく中で唯一だれにも曲げられず何にも奪われないもの、それはその人自身が築きあげた歴史とそこから手に入れた技術だ。その人が手に入れた技術はどこまでも伸び、どこにでも届く。文化も国境も時代も社会も誰も何も操ることのできない弾道で」このバンドは大ヒット曲を1曲だしただけだけど、ライブという場で自分たちが手に入れたゆるぎない能力を証明することができる・・

過去にもどり・・豊川と瀬古は大学4年生のときに新人賞を受賞しデビュー、連載がはじまった・・その連載がきつかったけれどひいきバンドのライブに支えられ、豊川には「あなたたちのまっすぐな姿が羨ましい」と告白する奈央子という彼女できた。瀬古は絵の技術を磨き続けている間、豊川の話はボツにされ続ける。p83「豊川は、物語を考える自分を超えて自分に嘘をつかずに生きるって腹をくくっている風な自分を好きになっちゃったんじゃないの」最後に瀬古と決別する、奈央子の妊娠を機に、漫画と決別し保険会社に就職し、本音を明かさない楽さの中で生きていく。


「自分に嘘はゆくな」と歌うヒップホップに勇気づけられ漫画家を目指した大学時代の豊川と瀬古。。25才豊川は付き合っていた奈央子の妊娠をきっかけに保険会社へ就職し営業マンとなり、瀬古は絵を描き続けてイラストレータとなる。。42才、豊川は会社の幹部と面談をする・・その足で向かった先は、大学生の頃、瀬古と通ったライブハウスだった・・時は流れ社会は変わる。。その流れの中で個人はどう生きていくか生きてきたか・・瀬古やバンドマンや明石がまぶしくうらやましい・・私は豊川に共感することしかできない。どよーんとする物語なんだけど読後感は悪くない・・「それしかないよね・・」とつぶやくのみ。ヒップホップへの愛情がかんじられるページは読んでいて楽しかった
豊川は最後「後ろめたさが残る道を歩き続ける以外ない」と決める、かっこいいじゃないか!!

B【7分24秒目へ】非正規社員として働く女性たちの苦しさ。ある日突然解雇を言い渡される、または契約更新されないこと。「あんたはいらない」と言われること・・傷つく以外のなにものでもない。私だって同じ立場になることはありうる。読んでいて一緒に海の底に落ちていく気分になる「いいなあこれを真夜中に食べきって美味しいって言える・・・この世界はどんなに楽しいだろう」契約を更新されずに派遣先終了した夜に主人公が、早食い競争をしているユーチューブ動画を見てつぶやく言葉。ユーチューブの世界は人を救う側面もあるのだと気が付き、ユーチューブへの見方がすごく変わると思う。

C【風がふいたとして】この物語での風とは何だろう・・不安、不穏・・夫が会社で不正に加担しているようだ・・妻は気が付きながらも知らないふりをして半径5メートル以内の雑事に全力をつくす・・家事育児パート仕事、義父母とのつきあい・・きっと私もおなじようにしてしまう。そんなことをしたって不正に加担している事実は消えないし夫はますます苦しみけ、心身を壊していくのに。。わかっているのに直視できない弱さが情けない。。

D【そんなの痛いに決まってる】主人公良太は34才男性、既婚、仕事も人生も悩み多いが、近々の課題は同じ年の妻からは子供を作ることへの協力を要請されていること・・良太は勃起不全となった。良太と妻美嘉の性行為の好みは相違していて良太は、性行為を楽しむ相手が別にいる。その女性というときはのびのびとするのだ。仕事も人間関係もなにもかも「痛くても痛いってて言えない」毎日が続く。疲労困憊だ。だったら、自分で「痛いときは痛いって言える」場所だったり何かを見つけるしかない。。ああつらいなあ

E籤・・「くじ」と読む・・知らんこんな漢字と腹立たしくさえなる・・出産前検査で異常かもしれない結果を聞き「外れ籤をひいた」という夫は最低!!だけど自分もそう思うかもと恐ろしい気分になる。短編集のラストにふさわしく、気分は底まで落ちるだけ落ちて・・最終ページに近づくにつれじわじわっと少しづつ希望の光が見えてくる、ほんの少し。底が暗くて深いからわずかな灯すら、温かくて希望に満ちたものに感じる・・読み終わってやれやれと思う、くたびれた
★★★

2020.2.6〜

10.死にがいを求めて生きてるの (2019.3)CIMG3025.JPG白井友里子22歳、看護師、舞台は北海道、東京で意識不明になる事故にあいで入院中の大学生清水を毎日見舞う幼馴染の堀北に、
友里子は「大切なお友達なんですね」声をかける。堀北は「事故の瞬間、何もできなくて後悔しているのだ・・」みたいな話をする。
友里子には年の離れた弟がいる。弟は小4(だったかか?)で体が小さ目で、不登校気味。友里子の母は43歳・・さらに看護師だったけど自殺してしまった従妹もいる。。(今のところの登場人物)


2018.8.1

81.「星やどりの声」2011.10

2018.3.30

36.武道館
武道館』(ぶどうかん)は、朝井リョウ原作の、女性アイドルをテーマにした小説、並びに2016年に、フジテレビジョンの「土ドラ」で放送されたテレビドラマである。女性アイドルユニット「NEXT YOU」は、結成当時から日本武道館での単独ライブを目指して活動を続けている。他のアイドルとは違った独自の視点で展開する握手会であったり、インストアライブなどのキャンペーン活動など、様々な取り組みをして、トップアイドルを目指そうとするが、その中で、彼女たちの心の問題、例えば恋愛禁止令や、インターネットでの炎上騒動、CD購入特典などの商法などの悩みを抱えたりもする。近年のローカルアイドル・グループアイドル時代を象徴するテーマに、同世代の小説家である朝井が鋭く切り込んだ小説である。https://ja.wikipedia.org/wiki/武道館_(小説)

【正しい選択】なんて、この世にない。

結成当時から、「武道館ライブ」を合言葉に活動してきた女性アイドルグループ「NEXT YOU」。
独自のスタイルで行う握手会や、売上ランキングに入るための販売戦略、一曲につき二つのパターンがある振付など、
さまざまな手段で人気と知名度をあげ、一歩ずつ目標に近づいていく。
しかし、注目が集まるにしたがって、望まない種類の視線も彼女たちに向けられる。

「人って、人の幸せな姿を見たいのか、不幸を見たいのか、どっちなんだろう」
「アイドルを応援してくれてる人って、多分、どっちもあるんだろうね」

恋愛禁止、スルースキル、炎上、特典商法、握手会、卒業……
発生し、あっという間に市民権を得たアイドルを取り巻く言葉たち。
それらを突き詰めるうちに見えてくるものとは――。

「現代のアイドル」を見つめつづけてきた著者が、満を持して放つ傑作長編!

本当に、私たちが幸せになることを望んでる?恋愛禁止、スルースキル、炎上、特典商法、握手会、卒業…発生し、あっという間に市民権を得たアイドルを取りまく言葉たち。それらを突き詰めるうちに見えてくるものとは―。「現代のアイドル」を見つめつづけてきた著者が、満を持して放つ傑作長編。 https://www.amazon.co.jp/武道館-朝井-リョウ/dp/4163902473



2015.6.26(金)

65.「世界地図の下書き」(2013.7)

p6・・この人たちは何かを話すとき、わざわざしゃがんでまで目を合わせてくる。それが少し怖い・・
(スタートしてまもなくの一文で・・そうだったのか・・そういうこともあるかも・・確かにそうだ・・といろいろ考えさせられた箇所)

「青葉おひさまの家」で暮らす子どもたち。 夏祭り、運動会、クリスマス。そして迎える、大切な人との別れ。さよならの日に向けて、4人の小学生が計画した「作戦」とは……?著者渾身の最新長編小説。 直木賞受賞後第一作!

物語は児童養護施設に暮らすある一つの班のメンバー5人の子どもを巡る3年間の物語。

しかしながら、子どもなりの孤独感 学校でのいじめ、親族による虐待など普通の子どもたちにもふりかかる事々。それに一生懸命に立ち向かっていく子どもたち。子どもはその感性で大人のウソを見抜いていく。主人公の少年は、虐待する伯父から守ってくれなかった伯母へ言う
P160「叔父さんがいなくなった。だから伯母さんはその代わりを探した」そして改めてぼくを引き取りたいと言いだしたんだ。

学校で兄妹ともにいじめられている兄はいう P319「もうあの学校から逃げようと思った。いつまでもがまんして、いつまでも同じとこにおる必要なんてないってあのときやっと気づいた」

児童養護施設の職員の方のお話を伺うことがありましたが 24時間365日、本当に大変なお仕事です。なかなか心を通わせてもらえない子どももいて脱走などもあり、本当に心をすり減らすことばかりのようです。著者がどうしてこの物語の舞台を児童養護施設にしたのかはわかりませんが、そのおかげで大人の関与を極力排した「子どもの心によりそった物語」となったと思います。投稿者 habichan 投稿日 2013/7/30
アマゾンブックレビューよりhttp://www.amazon.co.jp/%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%9C%B0%E5%9B%B3%E3%81%AE%E4%B8%8B%E6%9B%B8%E3%81%8D-%E6%9C%9D%E4%BA%95-%E3%83%AA%E3%83%A7%E3%82%A6/dp/4087715205


朝井リョウ(あさい リョウ、男性、1989年5月31日 -)は、日本の小説家。本名は佐々井遼

岐阜県不破郡出身。岐阜県立大垣北高等学校、早稲田大学文化構想学部卒業。2009年、『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞しデビューし、2012年には同作が映画化。2012年、『もういちど生まれる』で第147回直木三十五賞候補。2013年、『何者』で第148回直木三十五賞受賞。直木賞史上初の平成生まれの受賞者であり、男性受賞者としては最年少となる[1]。直木賞受賞後第一作『世界地図の下書き』で、第29回坪田譲治文学賞受賞

高校時代はバレーボール部に所属し、体育祭の応援団長も務めた[2]。大学時代は堀江敏幸のゼミに所属していた。大学在学中に作家デビューしたが、卒業後は就職活動を行って会社員となり、2015年まで兼業作家であった。6作目の『何者』は初めて営業の新入社員として仕事をしながら、通勤前と帰宅後に執筆した[1]。

スタジオジブリ作品のファンで、直木賞受賞後初の作品『世界地図の下書き』では、スタジオジブリを通してアニメーターの近藤勝也が表紙絵を担当している。
小説[編集]
『桐島、部活やめるってよ』(2010年 集英社 / 2012年 集英社文庫)
『チア男子!!』(2010年 集英社 / 2013年 集英社文庫)
『星やどりの声』(2011年 角川書店)のち文庫 - 初出:『小説野性時代』2011年1月号 - 8月号連載
『もういちど生まれる』(2011年 幻冬舎)のち文庫 
『少女は卒業しない』(2012年 集英社)のち文庫  エンドロールが始まる(『小説すばる』2010年4月号)
屋上の青(同上2010年6月号)
在校生代表(同上2010年8月号)
寺田の足の甲はキャベツ(同上2010年10月号)
四拍子をもう一度(同上2010年12月号、「雨上がりの四拍子」を改題)
ふたりの背景(同上2011年2月号)
夜明けの中心(同上2011年9月号)

『何者』(2012年 新潮社)
『世界地図の下書き』(2013年 集英社) - 初出:『小説すばる』2012年11月号 - 2013年6月号
『スペードの3』(2014年 講談社) - 初出:『小説現代』2013年4月号 - 2014年1月号
『武道館』(2015年 文藝春秋) - 初出:『別册文藝春秋』2014年9月号 - 2015年3月号

エッセイ[編集]
学生時代にやらなくてもいい20のこと(2012年6月 文藝春秋)

朝井リョウ - Wikipedia
posted by りょうまま at 23:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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