2016年06月18日

「悲嘆の門」「ソロモンの偽証」T〜V宮部みゆき(2002.9〜2011.10)

人を呪わば穴二つ

【読み】 ひとをのろわばあなふたつ
【意味】 人を呪わば穴二つとは、人に害を与えようとすれば、やがて自分も害を受けるようになるというたとえ。

【人を呪わば穴二つの解説】
【注釈】 他人に害を与えれば、必ず自分にかえってくるものである。
他人を呪い殺せば、自分も相手の恨みの報いを受けて呪い殺され、相手と自分の分で墓穴が二つ必要になることから。
「呪わば」は、動詞「呪う」の未然形に接続助詞「ば」が付いたもので、文語的な表現である。
「人を呪えば穴二つ」とも。
人を呪わば穴二つ - 故事ことわざ辞典

2016.6.18(金)

59.「悲嘆の門」上、2015.1月

なんと・・再読であったのだ(か)

P126・・ネット上で書き込んだ言葉は、どんな些細な片言隻句さえ発信されると同時に、その人の内部にも残る。つまり〔蓄積する〕・・溜り積もった言葉の重みは、いつかその発信者自身を変えていく。言葉はそういうもの。どんな形で発信しようと本人と切り離すことなんてできない。本人に影響を与えずにおかない。発信者自身は自分だってしっている。誰も自分自身から逃げることはできない



ソロモンの偽証宮部みゆき(2002.9〜2011.10)

V部(2009.9〜2011.10)巻頭・・今年といわず、幾度目の夏が来ようと、その子供たちが青春を謳歌することはない。今年の夏はもう、こっそり蓄えていた強さや勇気を見出す必要はない。大人の世界の複雑さに立ち向かって、より悲しくより賢くなり、生涯の絆で結ばれながら離れ離れになるのだから・・タナ・フレンチ
                                          『悪意の森』

2014.10.20(月)

昨日からようやくV部にはいった・・長っつ・・なにせ・・2002年6月から2011.11月まで連載されていたのだ・・9年6ヶ月・・息子0歳から小学校3年生まで。。なんと!!・・・夜遅く読了。。涙涙・・
親たち、中学生たちに呼んでほしい本。p600〜。。号泣しながら読み進めた・・気分。。(号泣はしてないけれど、ティッシュペーパーを何枚使ったことか・・・)

p26・・そうです。。動機は「怒り」です・・

p254・・・「柏木って裏表があるんだよ・・見かけによらずヤバイヤツ・・」井口充は言った

p318・・・バスケット部の竹田くんには「人望」というものがある・・

p454・・・子供だろうが未成年者だろうが、一方的な暴力にさらされたものには、自分が被害にあったことを
訴える権利がある。どういう事情で何が起こったのか、本人がまわりに知ってほしいと望むならばそれを阻むことは誰にも許されてはならない。
涼子は自分が高木教諭に平手打ちを食ったときのことを思った
もしもあのとき母の邦子が弱気になって抗議しなかったら。。あたしはどう感じただろう。
不当だと思っただろう。保護者が彼のためを思ったのであっても、本人が不当だと思う以上はその思いやりは間違っているのだ

「わざとじゃないんです・・たぶん・・悪ふざけなんです・・こういうことをしたら相手がどうなるとか、もしかしたら死んじゃうかもしれないと考えていないんです。。僕のときはそうでした。僕を殴ったり蹴ったりしながら大出君たちはずっと笑っていました・・

P494・・・「。。昨日病室で気がついたの。。逮捕された垣内美奈絵って人の写真をみたとこ。。こんな顔を知ってるどこかでみたことがある・・それ・・あたしの顔だ。。あれはうそつきの顔だ。嘘をついて他人を傷つけ、自分も傷つく人間の顔だ。。そして何もかも取り返しがつかないと絶望している人間の顔だ。。」

P562・・・・・理不尽なでたらめばかりが多い世の中をなぜ生きていかねばならないのか、人の生きる意味はどこにあるのか、どうしたらそれを見つけることができるのか。。そんなことを考える柏木くんには不幸な形で両親を失い一人残されても日々を元気に生きている・・明るく傍目には何事もなかったように生きているその友達がとても興味深くうつったのでしょう・・

P599・・「・・なんで僕はお父さんお母さんんのとこにいないのか・・何で僕だけここにいるのかっって・・そしたら養母はこういいました。。わからない。わからないけど、お前がここにいてくれてよかった・・そのときはまだ小学生ですからぴんと来なかった。。でも結局その言葉が十分な答えなんじゃないかって」

P608・・・柏木卓也はにっちもさっちもいかなくなっていた・・自分で騒動を起こしてそこから抜け出すために差し出された手を拒否してどんどん狭いことろへ入り込んで抜けられなくなった。。そしてその狭い場所から拾い場所で普通に暮らしている和彦をみれ腹立たしかった、にくかった、かまってほしかった・・

P680〜 あいつは悪魔だ。。僕は知っていた。世の中にはそういう人間がいる。他人と共存できないんだ。いつも自分が特別な人間でなければ気がすまないんだ・・だけど・・・14歳なんてそんなものじゃないか。みんな自意識過剰でまわりとごりごりぶつかって不安定な心は優越感とコンプレックスの塊で・・傷ついたり傷つけられたり。。何年かそういう時期をすごして満身創痍になって抜け出していくんだ・・僕もそうだった卓也もそうだった。。だけどなぜ卓也はそれだけじゃあ足りなかったんだろう・・


映画『ソロモンの偽証』オフィシャルサイト 2015年<春>校内裁判開廷 二部作拡大公開

2014.10.17(金)〜

ソロモンの偽証、第二部(2006.8〜2009.8)

1991年7月29日〜

★P67  弱いものいじめの喜び、他人の痛いところをつく楽しみ・・それで顔が明るくなる、どうしようもなく性根の腐ったヤツ、大出俊次・・

★P71  涼子の頭の中に天啓がひらめいた・・「・・三中の三年生の力で、公平で公正な学校内裁判をやるんだよ・・負けることで真実にたどりつくこともある(P157)

2014/10/13〜

宮部みゆきソロモンの偽証」1部2002.6〜2006.7に連載(2012.8)

★p318〜・・若い心は無限の想像エネルギーを秘めている・・右に曲がれば空想に、左に曲がれば妄想に・・
そして・・若さは「待てない」という欠点を持っている・・人生は要するに待つことの連続なのだという教訓は人生の大半を生きて見なければわからない・・

★森内美恵子の住むマンションの隣の部屋に住む美奈恵・・

2014.10.17(金)・・ようやく一部読了・・😵・・長っ・・複雑混迷を極め。。最後で整理されてきた・・(津崎校長、森内教諭は退職・・浅井政子は交通事故死・・大手家は火事となり祖母がなくなる・・発端は柏木卓也の自殺・・)

T部ラストP741・・「あたしわかった。やるべきことがなんなのかやっとわかった。。」藤野涼子

ソロモンの偽証』(ソロモンのぎしょう)は、宮部みゆきによる長編推理小説、またそれを原作とする映画。『小説新潮』(新潮社)にて、2002年10月号から2006年9月号、同年11月号から2007年4月号、同年6月号から2011年11月号まで連載され、2012年に刊行された。『事件』『決意』『法廷』の三部構成。週刊文春ミステリーベスト10及びこのミステリーがすごい!で第2位にランクインした

もう一度、事件を調べてください。
柏木君を突き落としたのは――。

クリスマス未明、一人の中学生が転落死した。柏木卓也、14歳。彼はなぜ死んだのか。殺人か。自殺か。謎の死への疑念が広がる中、“同級生の犯行”を告発する手紙が関係者に届く。さらに、過剰報道によって学校、保護者の混乱は極まり、犯人捜しが公然と始まった――。拡大する事件を前に、為す術なく屈していく大人達に対し、捜査一課の刑事を父に持つ藤野涼子は、級友の死の真相を知るため、ある決断を下す。それは「学校内裁判」という伝説の始まりだった。

求めるは、ただ一つ。柏木卓也の死の真実。

二人の同級生の死。マスコミによる偏向報道。当事者の生徒達を差し置いて、ただ事態の収束だけを目指す大人。結局、クラスメイトはなぜ死んだのか。なにもわからないままでは、あたし達は前に進めない。だったら、自分達で真相をつかもう――。そんな藤野涼子の思いが、周囲に仲間を生み出し、「学校内裁判」の開廷が決まる。次第に明らかになる柏木卓也の素顔。繰り広げられる検事と弁護人の熱戦。そして、告発状を書いた少女が遂に……。夏、開廷の日は近い。

宮部みゆき『ソロモンの偽証』|特設サイト|新潮社

宮部みゆき『ソロモンの偽証』|インタビュー|特設サイト|新潮社

宮部さんはかつて法律事務所にお勤めでしたから、この大作法廷ミステリーに、いわば運命的なものを感じます。

宮部 実は私、法廷ミステリーは初めてなんです。ただ、中学校三年生の生徒たちが課外活動という名目をもらって、許可を得て学校内裁判をやるという設定なので、我が国で行われている実際の裁判とは全く違いますし、陪審員制ではあるのですが、陪審員も十二人でなく九人しかいないんですね。とても変則的な形になっています。でも、海外の法廷ミステリーによく出て来るシーンを自分が書いているということは、とても楽しかったです。

この大胆な設定、何かに触発されたということは?

宮部 一九九〇年に神戸の高校で、遅刻しそうになって走って登校してきた女子生徒を、登校指導していた先生が門扉を閉めたことで挟んでしまい、その生徒が亡くなるという事件がありました。その後、この事件をどう受け止めるかという・・・・

宮部みゆき『ソロモンの偽証』|座談会|特設サイト|新潮社

後の証人の登場に中学校の「法廷」は沸騰した。この裁判は最初から仕組まれていたのか。
大作は驚天動地のラストに雪崩れ込む。読了直後の文芸評論家三氏に感想を伺った。

吉田大変なボリュームなのに、巧みな語り口で長さを感じさせませんよね。杉江私も、まさに一気呵成でした。大森各巻七〇〇頁超だけど、体感的には三〇〇頁くらい。どんどん頁がめくれる。吉田私はじっくり味わいたいので、敢えて時間をかけて読みました(笑)。宮部さんの作品はどれも粒揃いというか、傑作なんですが、『ソロモンの偽証』は、今現在の宮部さんの最高傑作じゃないかと思います・・・・
posted by りょうまま at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 宮部みゆき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック