2016年04月20日

「だれかの木琴」「ママがやった」「リストランテアモーレ」「結婚」井上荒野

2016.4.20(水)

だれかの木琴

どうしてわかってくれないのだろう。私はあなたが大好きなだけなのに。
主婦の小さな失望が、日常を静かに歪めていく。直木賞作家の待望の最新長編小説!

「またお店でお会いできるのを楽しみにしています」平凡な主婦・小夜子が、ふと立ち寄った美容室で担当してもらったスタイリスト・海斗から受け取った一本の営業メール。ビジネスライクなメールのやりとりは、やがて小夜子に自分でも理解できない感情を生んだ。どうしたら、彼のメールを取り返せるのだろう。だんだんと海斗への執着をエスカレートさせる小夜子。だが、自分が欲しいのは本当に海斗なのだろうか……。明らかに常軌を逸していく妻を、夫である光太郎は正視できない。小夜子のグロテスクな行動は、やがて、娘や海斗の恋人も巻き込んでゆくが――。
内容
あなたの奥さんが何してるか知ってるんですか?ストーカーですよ。「またお店でお会いできるのを楽しみにしています」主婦・小夜子が美容師・海斗から受け取った、一本の営業メール。そのメールを開いた瞬間から、小夜子は自分でも理解できない感情に突き動かされ、海斗への執着をエスカレートさせる。明らかに常軌を逸していく妻を、夫の光太郎は正視できない。やがて、小夜子のグロテスクな行動は、娘や海斗の恋人も巻き込んでゆく―。

映画『だれかの木琴』2016年9月、全国公開!


2016.4.14(木)

ママがやった」(2016.1.15)読了・・

2015.10.12(月)3連休最終日、ぴかぴかの快晴・・紅葉狩りでも行きたいなあああ

97.リストランテアモーレ 2015.4

季節とともに移ろいゆく人生と料理。
美しく彩られた食材と香りたつ恋愛。

姉弟で切り盛りしている目黒の小さなリストランテ。色艶に満ちた皿の数々と、
それぞれの事情を抱えたアモーレども(罪深い味わいに満ちた男と女)を描く幸福な物語。
リストランテ アモーレ | 井上荒野 | 本-通販 | Amazon.co.jp


★★★

2015.1.3・・またまた再読・・

2013.11.27・・・また借りてきてしまっていた・・おばか
😵

結婚」(2012.5)

★★★

父・光晴の小説から生まれた、待望の長篇
『結婚』 (井上荒野 著)


井上荒野さんの最新長篇『結婚』は、父・井上光晴が1982年に発表した同名小説と同じく、結婚詐欺を題材にした小説だ。

「父の作品へのオマージュというか、影響をあらかじめ明らかにしたくて、同じタイトルをつけました。折につけ父の小説を手にとるのですが、数年前に『結婚』を読み返したとき、とても面白かった。私だったらどんな話にするかと考えていくうちに、実際に書いてみたくなったんです」

 光晴版『結婚』が、素人探偵による詐欺師の追跡という趣向だったのに対し、本作は群像劇の形式を採る。自称宝石商の古海(うるみ)健児、その結婚詐欺師としての横顔が、次々と騙される女たちの視点から明らかになる。

「父が『結婚』を発表した30年前は、結婚詐欺という犯罪がセンセーショナルで、騙された女性たちは完全に被害者だという認識でした。現代を舞台にするにあたって、どんな欲望につけ込まれて古海に騙されたのか、彼女たちのエゴイズムまでを描かなくてはと思いました。恋愛をしている最中の女性は、たとえ嘘だとわかっていても自分が信じたいものを信じるものです。単に騙された可哀想な女というステレオタイプにはしたくなかった」

 騙されていたことに気づいた女たちが、それでも嘘を信じようと決意する瞬間、作家の描く彼女たちの姿は生命のきらめきに溢れ、魅力的だ。ある意味では、彼女の人生にとって、その瞬間、嘘は真実になったのだ。嘘を信じて生きるのは、何も騙された側ばかりではない。古海の愛人かつ共犯者としてゆるぎない自信に満ちているかに見える月島るり子、一見すると無垢で貞淑な妻・初音にもまた、手放せない「嘘」があることが、徐々に仄めかされる。

「『嘘』は私にとって重要なモチーフです。“嘘つきみっちゃん”と呼ばれた父を夫として生活を営んでいた母の存在が間近だったこともあり、嘘への距離感が近い。もちろん実際には嘘を吐かれて怒ることもありますが、なぜ嘘を吐いたのか理解したいという方向に興味がいくんです。たったひとつの嘘が、その人の現在、過去、未来すべてを背負っていることすらある。嘘についての興味はつきません」

 読後、「結婚」という題の複雑な含意を、人は思うだろう。父にしてすぐれた先達の作品との「対話」から生まれた、必読の意欲作だ。


いのうえあれの/1961年東京都生まれ。成蹊大学卒業後の89年に「わたしのヌレエフ」でフェミナ賞を受賞して小説家デビュー。2004年『潤一』で島清恋愛文学賞、08年『切羽へ』で直木賞、11年『そこへ行くな』で中央公論文芸賞を受賞。戦後を代表する作家の実父・故井上光晴について、『ひどい感じ 父・井上光晴』の著作がある。他の著作に『夜をぶっとばせ』(5月18日発売)、『だれかの木琴』など。


『結婚』 (井上荒野 著) | 著者は語る - 週刊文春WEB
posted by りょうまま at 23:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 井上荒野 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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