2017年12月16日

桜庭一樹「ほんとうの花を見せにきた」「RED」「私の男」「無花果とムーン」「ファミリーポートレイト」「「ばらばら死体の夜」桜庭一樹

2017.2.16木

38ほんとうの花を見せにきた2014.9

1、「小さな焦げた顔」・・バンブー(吸血鬼みたいなもの!(^^)!)に助けてもらって7年間すごした少年の物語・・ばんぷーにとってもっとも重い罪は、人間と暮らすこと・・少年との別れの駅でバンブーは「・・おまえの代わりはこの世のどこにもいねぇ。人間はひとりひとりが特別な火だ。だから消えるな、生きろ、頼む頑張るって約束してくれ・・」・・


p48・・僕は恵まれた子供だった。あの夜、もう少しで殺されるところだったなんて嘘みたいに。生きてるってどういいうこと?心が動くことと僕は思っている・・むすたぁと洋治は、変化すること、と感じているのか。成長すること、燃えるように熱いこと、そして最後にはその火が消えること。。」

p089・・ばんぷーにとってもっとも重い罪は、人間と暮らすこと・・

p145.。むすたぁと僕の別れの駅で・・むすたぁは・・「忘れるなよ、おまえのここに(胸に手をあてている)火がある。生まれたときからずっとだ。だから僕たちは必死でお前を守ってきた。お前は火だ。命が燃え尽きる最後の日まで、人間は火だ・・そのことをけっして忘れなかったら、この先、どんな辛いことがあっても、お前はきっと生きていけるだろう。火だっつお前は。俺たち二人がいつしか気が狂いそうなほど深く愛するようになった、とくべつな明るい火だ。おまえの代わりはこの世のどこにもいねぇ。人間はひとりひとりが特別な火だ。だから消えるな、生きろ、頼む頑張るって約束してくれ。戦うといってくれ。お前の胸の火と、おまえのバンブーとのけっして破られることのない永遠の約束をっ」
僕は最後に「愛している」と言いたかった。小さい子供のころのように・・素直にまっすぐになりたかった。でも言えない、なぜなら僕はもう大きくなりすぎていたから・・

p148・・それから15年がたった・・もっと上の学校に進学して出世する、豊かになるという野心、復讐心みたいなものは消えていた・・それより大事なことがあった。
平和に暮らすこと、大切なものをみつけたら慈しむこと。。感謝すること・・

p157・・いつかおかしな竹のお化けと暮らしていたことなんて、忙しくなって自然と忘れてしまってかまわない。それこそが、成長すること、生きて変化していくことなんだから・・








2017.1.30(月)

31.RED
久しぶりの桜庭作品。一気読みだった!(^^)!

2014.11.7〜8

無花果とムーン」2012.10

ラスト・・やっぱり泣いた・・・・・p348「月夜は奈落のことがえいえんに大好きだからね・・」

あたし、月夜は18歳。紫の瞳を持った、無花果町のもらわれっ子。大好きなお兄ちゃんに死なれてから、あたしはどうもおかしくて……少女の思いが世界を塗り替える。そのとき町に起こった奇跡とは!?
株式会社KADOKAWAオフィシャルサイト|無花果とムーン

『無花果とムーン』著者、桜庭一樹に聴く!

2014.6.19(木)

映画「私の男」を見に行く・・行かなきゃ良かった・・・・「ノルウェーの森」のときも同じ気持ちだったんだ・・

作家・桜庭一樹による第138回直木賞受賞作を、「海炭市叙景」「夏の終り」の熊切和嘉監督が映画化。孤児になった少女と、彼女を引き取った遠縁の男が、内に空虚を抱えながらも寄り添うようにして生きる姿を、北海道の雄大な自然を背景に描き出した。浅野忠信と二階堂ふみが主演し、共演にも高良健吾、藤竜也らが実力派が顔をそろえている。10歳で孤児となった少女・花は、遠縁の男・淳悟に引き取られる。ともに孤独な2人は北海道紋別の平穏な田舎町で暮らしていたが、ある日、流氷の上で起こった殺人事件が報じられる。そのニュースを聞いた2人は、逃げるように町を後にするが……。
私の男 : 作品情報 - 映画.com

★★★

2013.11.18「青年のための読書クラブ」・・傑作🎵

『青年のための読書クラブ』(せいねんのためのどくしょクラブ)は、桜庭一樹の連作短編小説作品。

また、2008年5月8日よりYahoo!コミック内『FlexComixフレア』(ウェブコミック誌)において漫画化作品が連載中。作画はタカハシマコ。

最初の章である「烏丸紅子恋愛事件」が小説新潮2006年10月号に掲載され、終章にあたる「ハビトゥス&プラティーク」が小説新潮2007年5月号に掲載される。その後「聖女マリアナ消失事件」「奇妙な旅人」「一番星」が書き下ろしにより加筆され、2007年6月に新潮社から刊行される(ISBN 978-4-10-304951-7)。2008年大学読書人大賞4位。

この小説は名門女学校を舞台にしており、学園の正史からは削除された珍事件や変わった出来事を、1919年から2019年の100年にかけて、「読書クラブ」によって受け継がれ書かれてきた「秘密のクラブ誌」という体裁が取られている。学園の100年にわたる裏の歴史が描かれる一方で、日本の同時代の社会情勢や歴史も所々で挿入される。読書クラブに集まる少女達は学園における異端で、少女達の一人称が「僕」であるのもひとつの特徴である。

烏丸紅子恋愛事件[編集]1969年。名門女学校「聖マリアナ女学園」に、大阪の下町から烏丸紅子は転入してくる。紅子は容姿こそ美しかったが、庶民の育ちであり学園の少女達とは生まれも育ちも違い、受け入れられなかった。あちこちのクラブでつまはじきにされた紅子は、最後に学園の南、崩れかけた赤煉瓦ビルの3階にある「読書クラブ」にたどり着く。そこは異形の少女達のサロンであった。

部長である妹尾アザミは紅子を受け入れ、ある計画のために紅子を利用する。

聖女マリアナ消失事件[編集]1919年。学園の創設者である聖マリアナが、パリから単身来日する。教育と伝道のためマリアナは日本中を東西奔走し、ついに学園創立にこぎつける。マリアナは以後40年にわたり、関東大震災や太平洋戦争の災禍をくぐり抜け、学園を守ってきたが1959年の冬、突如として学園から失踪する。

マリアナには兄の死をめぐり、ある大きな秘密が有った。

奇妙な旅人[編集]1989年。世相はバブル景気による好況で、学園にはこれまでの良家の子女とは明らかに違う生徒が増えつつ有った。読書クラブもベビーブームと好景気による入学者数の増加により部員を増やしており、クラブ史上もっとも活気のある時代であった。そんな中、これまで「西の官邸」「貴族院」とよばれ、半ば聖域と化していた生徒会でクーデターが発生し、生徒会はハウスミュージックとともにやってきた扇子を持った娘達により乗っ取られ、六本木化される。

最初は傍観していた読書クラブであったが、やがてこの生徒会内部の抗争に巻き込まれることとなる。

一番星[編集]2009年。学園は少子化により生徒が減少し、系列男子校との合併も噂されていた。読書クラブは相変わらず、崩れかけた赤煉瓦ビルに集まり、静かに読書をしていたが人員は6人となっていた。この年の部員、山口十五夜は鮮やかな赤毛とハーフらしいくっきりとした目鼻立ち、元伯爵家という血筋から本来ならば生徒会で学園の権力をほしいままにできる立場であったが、親友である加藤凛子について読書クラブに加入する。

ある日十五夜は部室の机の引き出しから、古い苺の香水を発見する。その匂いをかいだ次の瞬間、引っ込み思案だった十五夜は、それまでとは全く別人のように変化する。読書クラブを飛び出した十五夜は軽音楽部へ入部。ロックバンドを結成しやがて学園のロックスターとなる。

ハビトゥス&プラティーク[編集]2019年。更に学園の生徒は減少し、翌年に系列男子校との合併が決定する。読書クラブはとうとう部員がひとりとなり、更に老朽化による取り壊しが決定した赤煉瓦ビルから強制退去させられる。その頃、学園では少女達がシスターに没収された、携帯電話やデジタルオーディオプレーヤーがいつの間にか本人の手元に戻っているという事件が起こる。戻ってきた品々にはブーゲンビリアの花が添えられていたため、怪盗は通称「ブーゲンビリアの君」と呼ばれていた。

最後の読書クラブ部員、五月雨永遠はその事件の評判と「ブーゲンビリアの君」の人気を聞き驚愕する。ブーゲンビリアの君の正体は五月雨永遠本人であった。

青年のための読書クラブ - Wikipedia
2013.11.11

私の男
『私の男』(わたしのおとこ)は、桜庭一樹による日本の小説。第138回直木賞受賞作。『別冊文藝春秋』(文藝春秋)にて2006年9月号(265号)から2007年7月号(270号)まで連載された。

桜庭は2006年12月に刊行された『赤朽葉家の伝説』が直木賞にノミネートされたが受賞には至らず、2007年10月に刊行された本作で2008年に直木賞を受賞した。直木賞選考委員の浅田次郎は本作について「文句なしに推挽させていただいた」と絶賛した。

熊切和嘉監督によって映画化され、2014年に公開予定。

2008年6月、結婚式を翌日に控えた腐野花が婚約者の美郎、父の淳悟と3人で会食する場面から始まり、第2章は2005年11月、第3章は2000年7月、第4章は2000年1月、第5章は1996年3月、最終章は1993年7月と、年月をさかのぼっていく形で物語は進む。また年月がさかのぼるにつれて舞台も東京から北へ変わっていく。

竹中花は9歳のとき、奥尻島を襲った大地震(北海道南西沖地震)による津波で家族を亡くし、親戚に当たる腐野淳悟の申し出によって引き取られ、北海道の紋別市で性的虐待を受けながら暮らす。それ以来、花は淳悟と離れないと決意したのだが、大人になってから美郎と結婚することになる。第1章では花が新婚旅行から帰ってきて、淳悟が消えたことを知るまでを描かれ、第二章では後の婚約者である美郎との出会い、第三章では高校生になった花と淳悟の殺人、第四章では中学生の花による殺人、第五章では小町を中心にして描かれ、最終章となる。物語は全体的に日本ではタブーとされている親子の愛(近親相姦)を中心に描かれている。

私の男 - Wikipedia


まっすぐに書いた『私の男』

−−『私の男』は父親と娘でありながら、男と女としてもお互いを必要としている二人の濃密な関係を描いています。タブーに触れる危険な題材でもありますね。

桜庭さん 『少女には向かない職業』で、義理の関係ですけど「親殺し」、昨年再刊した『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』 は「子殺し」の話を書きました。これまでもタブーといえるテーマは書いてきたと思うので、今回、初めて、という感じはしなかったですね。
 ただ、これまでは重たいテーマの小説を書くときは、子供の一人称にしたり、軽くてポップな文体にしていたんですが、今回はそういうことはせずに正面から書きました。そういう意味では、今まででいちばんまっすぐに書いたものだと思いますね。書いている私のほうも、その重さにぐったりしながら書いていました。


−−桜庭さんのこれまでの作品でも「性」は重要なモティーフだったと思うんですが、『私の男』ではこれまでの作品以上に大胆に性描写に挑戦されていますね。

桜庭さん 子供向けの小説で書けないことの一つに性的な問題があります。『少女七竈と七人の可愛そうな大人』で性的に奔放な母親を書いて、『赤朽葉家の伝説』、『青年のための読書クラブ』とだんだん制約を気にせず書けるようになってきました。
 ずっと鎖につながれていた犬って、鎖を外されてもしばらく気づかずにそこにいるんですよね。それと似ていて「これは大人向けだから、子供向けでは書けない怖いことを書いてもいいよ」と言われてもしばらくは離れられなくて。だんだん鎖がないことがわかってきて、遠くまで行けるようになりました。今まででいちばん遠くまできたのが『私の男』かな、と思います。


−−第1章はヒロインの花の一人称で始まりますが、各章それぞれ一人称の語り手が変わり、多視点で語られていきますね。

桜庭さん 今回の小説は、テーマがテーマなので、この関係を信じている主人公二人だけの価値観で書きたくなかったんです。客観的にこの二人を見たときに、怖いとか気持ち悪いと感じる部分も書きたかったし、刑事の田岡さんや大塩のおじいさんのような、二人と対立する人たちの価値観を入れたかった。主人公たちを一方的に肯定する話になってしまうのは違うな、と思いました。


−−花と淳悟の関係はインモラルですが、どこか哀しく、切ない。二人の一人称による章では、一種の極限状況に置かれた二人の内面を掘り下げて書いていますね。

桜庭さん これまで言葉にされたことがないことってあると思うんです。男女の間でも、家族の間でも。日本にもともとLOVEという概念はなかった、という話がありますけど、わかるなあ、と思うんです。「愛」という言葉を当てたときから、それまで名付けようのなかった概念が確認された。それと同じように、家族の情愛と男女の愛情がごっちゃになってしまった感情を名付けようとしたら、「私の男」と名付けるしかなかった。
 私はこの小説で、ふだんあまり意識されていないことに名前を与える行為をしたかったんだと思います。そのために、かたちのないもの登場人物たちを作って、人間のかたちを与える作業をしました。それはこれまで書いてきた小説とは違う重さのあることでしたね。

楽天ブックス|著者インタビュー 桜庭一樹さん『私の男』

★★★

ファミリーポートレイト2011.11

若くて美しい母親と喋ることのできない小さな娘。たった二人の逃避行。
あたしはママを守り、ママはあたしを支配する。

最初の記憶は五歳のとき。公営住宅の庭を眺めていたあたしにママが言った。「逃げるわよ」。母の名前はマコ、娘の名前はコマコ。老人ばかりが暮らす城塞都市や奇妙な風習の残る温泉街。逃亡生活の中でコマコは言葉を覚え、物語を知った。そして二人はいつまでも一緒だと信じていた。母娘の逃避行、その結末は。

ファミリーポートレイト 桜庭一樹 講談社



セルフポートレイト
──最新作『ファミリーポートレイト』について
桜庭一樹


 昨日、ポール・ニューマンが死んだ。
「ポール・ニューマンが死んだ!」
 映画好きの男の子と会って、ケーキを食べながら(意味はないけどチョコレートケーキだった)「ハスラー」や「スティング」などの話をがんがんした。わたしは「明日に向って撃て!」が好きなのでその話がしたかったのだけれど、男の子は「暴力脱獄」の話を熱心にした。そっちの話のほうが面白いのでわたしは黙った。
 このとき、死んでいくあの主人公はキリストのメタファーなのだ、と聞いて、ふっと、自分の最新長編『ファミリーポートレイト』のことを思いだした。
 わたしは日本の小説よりも外国文学を好んで読むし、小説家になるにあたって多大な影響を受けた、と思う。欧米の小説や映画を大量摂取するたびに、いいな、と思うのが、チョコレートケーキの前で語られた「暴力脱獄」がそうであるように、宗教観とそれによる“罪”の意識があるからだ。神さまがいる国の物語は重たくて、おおきい。どんなに個人的なお話も神の真下では平等に罪深くて、だからそのぶん普遍的なパワーを持つ。
 そういうおおきな普遍的なでも現代的でもあるどかーんとした物語を、自分も日本を舞台にして書きたい、と、数年前から考えていた。父と娘の近親相姦を描いた『私の男』のときも、その前の、製鉄一族の女三代記『赤朽葉家の伝説』のときも、課題としたことのひとつはそれだった。
 わたしは小説家として、日本の風土で、昔から現代まで通用する“神さまに代わるもの”はなにかと考え続けていた。
 たとえば欧米の映画では、裁判シーンで、証言台についた人物が聖書の上に手をのせて宣誓する。神に誓ったからと、嘘をつきにくくなるらしい。子どものころから、観るたびに、日本でこれはないよなぁと思っていた。だって神さまなんていないもん。大人になってくると、では代わりになにに宣誓させれば神に誓ったのと同じ効力を発揮するのかなと考え始めた。恋人?いやいや、いくらなんでも恋愛はそこまで宗教化してないだろう。で、ある日……もう三十代になってからだけど、どこからか水が流れてきたように閃いた。
 家族だ。
 家族の写真(フアミリーポートレイト)に誓わせれば、神と同じか限りなくそれに近い効力を発揮するかもしれない。
 おおきなお話を書いて、個人的な出来事をみんなの物語に変換するためには、そして日本の風土にはなかなか溶けこませることのできない“罪”という底なし沼に主人公を突き落とすためには、神さまの位置に、血の繋がりそのものを持ってくればよい。
 これを信念として書いたのが『赤朽葉家の伝説』であり、『私の男』であり、最新作『ファミリーポートレイト』だ。主人公が五歳のときから始まり、地獄巡りの三十年間が瞬く間に過ぎて、三十四歳のある日、ぷつっと幕を閉じる。精神的に未熟な母親から「わたしの神」として間違った育てられ方をした娘が、生きるために“自尊心”なる青い鳥を探し続けて無残に歳を取っていく物語だ。
 最初の核となる、血の繋がり、というテーマを目前に置いてから、執筆前にさまざまな情報を自分の頭に放りこんだ。母と息子の逃避行を描いたジョン・アービングの『また会う日まで』の表紙を数日、眺め続けた。それから寺山修司原作、藤原竜也主演の蜷川舞台『身毒丸』を、藤原を少年から少女に脳内変換して、母と息子ではなく母と娘の物語にして頭の中で最初から演じ直した。「ママ、もう一度あたしを産んでくれないかな?」……。深夜のバラエティ番組「怒りオヤジ3」に登場した罪深いギャルママもつかんで頭に捩じこんだ。女性写真家イリナ・イオネスコが幼い娘に娼婦の扮装をさせた写真集『EVA』も。痩せこけた女性ロック・シンガー、パティ・スミスのビジュアル・イメージも。四方田犬彦の評論で読んだ、出自を偽る作家を巡る「マラーノ(豚)文学」というキーワード。サンボマスターの山口隆(好き)が語る「夜に滑りこみたいんだ!」。執筆が始まると、減っていく脳内の情報量との闘いになって、対談の仕事で訪れた新宿花園神社裏の廃校(吉本興業の東京本部)、北村薫氏に教えてもらった東京大学の近所の金魚屋、実家の母から突然かかってきた謎電話「あじさいの葉っぱは毒があるから食べないでね。ガチャン!」(←食べないよ!)、サザンオールスターズの解散コンサート、伊集院静『乳房』における久世光彦の名解説「不良の文学、または作家の死」、人志松本のすべらない話 ザ・ゴールデン……スペースがなくなってきたのでもう書けないけど、自分の貯金といま摂取したばかりの情報が渾然一体となって、三ヵ月後、一千枚の長編として完成した。
 それで、家族の話はこれで集大成になったからつぎのテーマを探す旅に出ようかなぁ、といま思っています。

(さくらば・かずき 作家)
(読書人の雑誌「本」12月号より)


講談社BOOK倶楽部:ファミリーポートレイト★★★

2013.10.7(月)〜

桜庭一樹「ばらばら死体の夜」(2011.5.10)

神保町にある古書店「泪亭」二階の貧相な部屋に下宿する美女、白井沙漠。とても美しいのに、どこか現実感がない雰囲気で、「お金」がかかわると目の色を変え、初めて会った相手でも体を預ける。同じく学生時代に泪亭に下宿していた四十代の男、翻訳家の吉野解は、そんな彼女と偶然出会い、訝しく思いながらも強く惹かれる。何度か体を重ねたある日、沙漠はブランド品で身をかためた解に「三百万円、貸して」という。しかし実は、解も高学歴ワーキングプアで債務者。大学で非常勤講師として働いていても、妻の実家から援助されている状況だった。時は二〇〇九年秋。翌年六月からの改正貸金業法の施行を目前に、借金による破滅から逃れようとする彼らの間で、欲望がぶつかりあい、すれ違い、ついには殺人が起こる。
なぜ彼らは「お金」に追い詰められ、悲劇へと向かわされるのか? 
九〇年代末からの「消費者金融」全盛の時代を生きた登場人物4人の視点から、リアルな「現代の欲望」と、その末路が、緻密に複雑に描かれる
集英社「ばらばら死体の夜」桜庭一樹

1999年「夜空に、満天の星」(『AD2015年隔離都市 ロンリネス・ガーディアン』と改題)で第1回ファミ通エンタテインメント大賞に佳作入選。03年開始の〈GOSICK〉シリーズ、04年刊行の『推定少女』『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』などが高く評価され、注目を集める。06年に刊行した『赤朽葉家の伝説』で第60回日本推理作家協会賞、08年『私の男』で第138回直木賞を受賞。近著に『荒野』『ファミリーポートレイト』『製鉄天使』『道徳という名の少年』『伏 贋作里見八犬伝』などがある。

★★★

桜庭 一樹(さくらば かずき、1971年7月26日 - )は、日本の作家、小説家。女性。本名非公開。島根県生まれ、鳥取県米子市出身。1999年、「夜空に、満点の星」で第1回ファミ通エンタテインメント大賞小説部門佳作を受賞しデビュー。ゲームのノベライズやライトノベル、ジュブナイルなどの作品や、山田桜丸名義でゲームシナリオを数多く手がける[4]。

2008年に『私の男』で直木賞を受賞した。他の作品に『GOSICK -ゴシック-』『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』『赤朽葉家の伝説』などがある。

出生から学生時代まで鳥取県米子市出身(島根県生まれ[2])。

小説を書き始めたのは小学校4、5年生のときで、図書室でよく会う女の子がいて、仲良くなり、その子が小説みたいなものを書いていたので、「自分もやってみようかな」と小説の真似みたいなのをノートに書き出したのが最初である。

中高生時代は授業をさぼったり、塾をさぼったりして本を読んでいた。悩みは勉強ができなかったのと、勉強が嫌いだったことだった。鳥取県立米子東高等学校卒業。大学進学で東京にでる。大学時代、書いてはみるが、やはり書けないみたいなことを繰り返した。また、本を読んだりバイトをしたりした

作家として1993年にDENiMライター新人賞受賞 1999年、「夜空に、満天の星」(のち『AD2015隔離都市 ロンリネス・ガーティアン』と改題)でファミ通エンタテインメント大賞小説部門佳作[1]。中村うさぎが選考委員にいて、推してくれてギリギリ入選して、デビューできた。デビューした後もあまり仕事がなかったし、出した本も売れないという迷走期間があった。

2003年ライトノベル『GOSICK -ゴシック-』シリーズで注目を集める。さらに2004年に発表した『推定少女』『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』が高く評価される。2005年に刊行した『少女には向かない職業』は、初の一般向け作品として注目を集めた。

2006年刊行の『赤朽葉家の伝説』(東京創元社)で、2007年、第60回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編部門)受賞。同作で第28回吉川英治文学新人賞候補[4]。第137回直木三十五賞候補になる。 2008年、『私の男』で第138回直木賞を受賞した。

人物桜庭は一人っ子で、母親が真面目な人だったため禁止するものが多かった。テレビではドラマ『毎度おさわがせします』やバラエティ番組を見てはダメだった。
大学卒業後バブル崩壊の余波を受け就職しなかった。バイトをしながら書く仕事を始めた。
地元鳥取について、桜庭によれば「鳥取の好きなところは、人柄が穏やかで、地に足が着いている(いまだにバブルっぽい、ギラギラしたこわい人とかいない)ところ。嫌いなところは、昔はやはり閉鎖的に感じて「こんなところ出ていったる!」と思っていました。作家になりたいと言って、先生に「なれない」と断言されて、呪いました。」という。
「桜庭一樹」という名前の由来について桜庭は「なんとなくつけて新人賞に応募したので、あまりよく憶えてないのです……。応募原稿の主人公が「一樹」だったので、つい自分にもつけちゃったような気がします。」と述べている。
作家になるために必要なこと、続けるために必要なことについて桜庭は「たくさん書くこと。たくさん読むこと。群れないこと。」と述べている。
インタビューに来る人に対して桜庭は『桜庭一樹オフィシャルサイト』に「wikipediaは不正確ですので、できれば参考にせずきていただけると助かります。」と書いている。
家族夫・友野英俊(お笑い芸人)
桜庭は、2009年5月11日に吉本興業所属のお笑い芸人友野英俊と結婚式を行った。
作品

私の男(2007年10月、文藝春秋、2010年4月、文春文庫、)
荒野(2008年5月、文藝春秋、) ※上記『荒野の恋 第一部』『荒野の恋 第二部』を合本の上大幅加筆。以下三分冊で文庫化。
荒野 12歳ぼくの小さな黒猫ちゃん(2011年1月、文春文庫)
荒野 14歳 勝ち猫、負け猫(2011年2月、文春文庫)
荒野 16歳、恋しらぬ猫のふり(2011年3月、文春文庫)
ファミリーポートレイト(2008年11月、講談社、2011年11月、講談社文庫)
製鉄天使(2009年10月、東京創元社、2012年11月、創元推理文庫)
道徳という名の少年(2010年4月、角川書店、2013年3月、角川文庫)
伏 贋作・里見八犬伝(2010年11月、文藝春秋、2012年9月、文春文庫)*電子書籍版も発売
ばらばら死体の夜(2011年5月、集英社)
傷痕(2012年1月、講談社)
無花果とムーン(2012年10月、角川書店)
桜庭一樹短編集(短編集。2013年6月、文藝春秋)
収録作品:このたびはとんだことで / 青年のための推理クラブ / モコ&猫 / 五月雨 / 冬の牡丹 / 赤い犬花
エッセイ集二代目のバカにつける薬(1996年12月、イーハトーブ出版)山田桜丸名義
桜庭一樹日記 BLACK AND WHITE(2006年3月、富士見書房)
桜庭一樹読書日記 少年になり、本を買うのだ。(2007年7月、東京創元社)
書店はタイムマシーン 桜庭一樹読書日記(2008年9月、東京創元社)
少年になり、本を買うのだ 桜庭一樹読書日記(2009年8月、東京創元社・創元ライブラリ一樹読書日記 少年になり、本を買うのだ。』の文庫化
お好みの本、入荷しました 桜庭一樹読書日記(2009年12月、東京創元社)
本に埋もれて暮らしたい 桜庭一樹読書日記(2011年1月、東京創元社)
本のおかわりもう一冊 桜庭一樹読書日記(2012年9月、東京創元社4

桜庭一樹オフィシャルサイト
桜庭一樹読書日記(Webミステリーズ!)
「WEB本の雑誌」“作家の読書道(第54回)”
製鉄天使

桜庭一樹 - Wikipedia
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