2013年07月18日

芥川賞に藤野氏「爪と目」 直木賞は桜木氏「ホテルローヤル」

芥川賞に藤野可織さん 直木賞は桜木紫乃さん2013.7.17 19:59 [食の安全]

 第149回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が17日、東京・築地の料亭「新喜楽」で開かれ、芥川賞は藤野可織さん(33)の「爪と目」(「新潮」4月号)に、直木賞は桜木紫乃さん(48)の「ホテルローヤル」(集英社)に決まった。

 芥川賞の藤野さんは京都市生まれ。同志社大大学院の修士課程修了後、出版社アルバイトを経て、平成18年「いやしい鳥」で文学界新人賞を受賞しデビュー。2度目の候補で受賞を決めた。受賞作は、父の恋人の行動と心情を3歳の娘の視点でつづった二人称小説。平凡の中に潜むゆがんだ日常を淡々と描いている。

 芥川賞選考委員の島田雅彦さん(52)は「『あなた』という二人称が功を奏し、作中に強烈な自己批評が含まれている。技巧も巧みで、出色の出来だ」と高く評価した。

 直木賞の桜木さんは北海道出身。高校卒業後、裁判所勤務を経て専業主婦となり、19年にデビュー。昨年の「ラブレス」に続き、今回が2度目の候補だった。受賞作は、北国のラブホテルを舞台にした連作短編集。恋人から投稿ヌード写真撮影に誘われた女性、働かない年下の夫を持つ清掃係の女性ら、それぞれの人生のひとこまを鮮烈につづっている。

 直木賞選考委員の阿刀田高さん(78)は「決して豊かでない人たちの喜びや悲しみが、非常に良い文章ときちんとしたストーリーで表現されている。受賞は当然」と絶賛した。

 贈呈式は8月下旬、東京都内で開かれる。賞金は各100万円。

★★★

芥川・直木賞:芥川賞は藤野さん 直木賞は桜木さんに毎日新聞 2013年07月17日 18時54分(最終更新 07月17日 23時31

受賞作を手に記念撮影に応じる第149回芥川賞の藤野可織さんと第149回直木賞の桜木紫乃さん

第149回芥川・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が17日、東京・築地の新喜楽で開かれ、芥川賞に藤野可織さん(33)の「爪と目」(新潮4月号)、直木賞に桜木紫乃さん(48)の「ホテルローヤル」(集英社)が選ばれた。

 贈呈式は8月中旬、東京都内で行われる。受賞者には正賞と副賞100万円が贈られる。

 藤野さんは1980年京都市生まれ。同志社大大学院修士課程修了。出版社でアルバイトをしていた2006年、「いやしい鳥」で文学界新人賞を受賞した。芥川賞は2度目の候補で受賞。京都で小説を執筆している。

 受賞作は、二人称の「あなた」を多用した文体が印象的な、サスペンスホラー。父親の再婚相手の「あなた」と幼い少女「わたし」の心理的な確執を静かで緊張感のある筆致で描いた。人の心に潜む悪意を、淡々とえぐり出す。

 記者会見で藤野さんは「受賞が現実のこととは思えません。二人称で特殊な方法を使っていますが、たどりつくまでに時間がかかりました。読者から突き放されるような感情と共感の両方を得られたらと思います。作家という職業が世の中に存在したことをうれしく思います」と語った。

 桜木さんは北海道に生まれ育つ。02年、「雪虫」でオール読物新人賞を受賞した。同作を収録した「氷平線(ひょうへいせん)」で07年にデビュー。一貫して北海道を舞台に小説を執筆。候補2度目で受賞に至った。

 受賞作は、北国のラブホテルを舞台にした7編からなる連作短編集。恋人にヌード撮影を頼まれた女性店員、働かない10歳下の夫がいる清掃係など、疲弊した地方の町でつましい毎日を送る人間の切実さを丁寧に描いた。

 桜木さんは会見で「デビューして本が出るまで5年、ちょっとしんどかった。私にしか書けない一行があると信じて書いた特別な作品。書くことをやめなくてよかった。自分に起こってきたことには無駄がなかったと思えた」と話した。【内藤麻里子、棚部秀行】

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芥川賞に藤野氏「爪と目」 直木賞は桜木氏「ホテルローヤル」 2013/7/17 19:14 記事保存

 第149回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が17日、東京・築地の新喜楽で開かれ、芥川賞は藤野可織氏(33)の「爪と目」(「新潮」4月号)、直木賞は桜木紫乃氏(48)の「ホテルローヤル」(集英社刊)に決まった。贈呈式は8月下旬に都内で開かれ、正賞の時計と副賞100万円が贈られる。

 藤野氏は京都府生まれ。同志社大大学院を修了後、2008年までは京都市内の出版社でアルバイトをしながら小説を執筆。06年に「いやしい鳥」で文学界新人賞を受賞。09年の「いけにえ」に続く2度目の候補で芥川賞受賞となった。

 「爪と目」は妻を亡くした「父」と、不倫相手だった若い女、そして「父」の娘を巡る複雑な人間関係を描く。ユニークなのは、当時3歳だった娘が語り手となり、若い女を「あなた」という二人称で呼び掛ける手法をとっている点。目と爪をモチーフに、日常に潜む男女のゆがんだ感情を不気味に浮かび上がらせた。

 桜木氏は北海道釧路市生まれ。地元の高校卒業後、裁判所に勤務。結婚後に退職し、主婦として執筆活動を続ける。02年に「雪虫」でオール読物新人賞を受賞。12年に直木賞候補作にもなった「ラブレス」で13年に島清恋愛文学賞を受賞した。

 「ホテルローヤル」は北海道の湿原に立つラブホテルを舞台にした連作短編集。廃虚と化したホテルでヌード撮影をする恋人、妻の浮気に悩む教師と親に家出された教え子の女子高生など7つの物語を描いた。

芥川賞に藤野氏「爪と目」 直木賞は桜木氏「ホテルローヤル」  :日本経済新聞
posted by りょうまま at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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