2014年10月04日

宮部みゆき「楽園」上下「ペデロの葬列」「孤宿の人」

2014.10.4(土)

楽園」(2007.8)

下巻 p116・・・「他人を毟る味を知ってしまった人間は簡単には手を引かない、彼らは潮時というものを知らない。仮にそうわかっても、それが外部から与えられたものである場合には承服しないんです。・・あくまで自分に主導権があると思いたがる・・」

12歳の息子は「事件」を予告して死んだのか!?

フリーライター前畑滋子のもとに奇妙な調査依頼が舞い込んだ。そして、16年前に起きた、少女殺人事件の全貌が明らかになる!

進化し続ける作家、宮部みゆきの最高到達点
ライター・滋子の許に舞い込んだ奇妙な依頼。その真偽を探るべく16年前の殺人事件を追う滋子の眼前に、驚愕の真実が露になる

宮部みゆきさんの『楽園』がいよいよ刊行です。この物語には、あの『模倣犯』の中で大活躍したフリーライター・前畑滋子が再び登場。現在はフリーペーパーのライターをしている滋子のもとに、萩谷敏子という女性が現れます。事故で死んだ12歳の息子が、実は予知能力を持つ超能力者だったかも知れないので、その真偽を調べて欲しいという依頼でした。彼は16年前に殺された少女の遺体が発見される前に、自分が描いた「絵」で予言したというのです。敏子の亡き息子への強い思いを感じた滋子は調査に乗り出しますが−−。宮部ミステリーを存分に楽しめる上下巻です。(KT)

『楽園 上』宮部みゆき | 単行本 - 文藝春秋BOOKS

楽園(上・下) [著]宮部みゆき [掲載]2007年09月30日 [評者]四ノ原恒憲(編集委員)

■「幸せ」の代償、過酷な地上に

 ベストセラーとなった著者の代表作の一つ『模倣犯』で大活躍した女性フリーライター、前畑滋子が主人公をつとめる。前作の影が全編に落ちてはいるが、全く独立した作品として、その世界に入っていける。

 「死んだ我が子が、不思議な絵を残している」と前畑を訪ねてきた母がいる。まったく見知らぬ夫婦が、娘を殺し、長く自宅床下に埋めていた事件があった。事件発覚が、息子の死のずっと後なのに、絵の中にその遺体の状況が描かれていたという。「息子は超能力者だったのか知りたい」。そんな母の依頼を受けた前畑の調査の中から、様々な重苦しい人生や、さらなる事件があぶり出される。

 それにしても、描かれる人生のなんと辛(つら)いことか。著者は、「楽園」とは「幸せ」のことだという。人々は幸せを求め、必ず、ほんのひとときであれ、己の楽園を見いだす。他から見て、それがいかに奇妙で、危うく、また血にまみれてさえいても。そして、そこに支払った代償が、楽園を過酷な地上にひきずり戻すのだ、と。

 確かに、今の時代、幸せとは、何と難しいことか。読後の余韻は重いが、その中に柔らかい風も吹く。決してニヒリズムには落ちない、著者の人間観故に。

asahi.com:楽園(上・下) [著]宮部みゆき - 書評 - BOOK


2014.9.12(金)〜9/17

ペデロの葬列」(2013.12)

誰か』『名もなき毒』に続く杉村三郎シリーズ、待望の第3弾!
今多コンツェルン会長室直属のグループ広報室に勤める杉村三郎が主人公の現代ミステリー!
杉村はある日、拳銃を持った老人によるバスジャックに遭遇。警察の突入そして突然の拳銃の暴発で犯人は死亡、
人質は全員無事に救出され、3時間ほどであっけなく事件は解決したかに見えたのだが―。
しかし、そこからが本当の謎の始まりだった! そのバスに乗り合わせた乗客・運転手のもとに、ある日、死んでしまった犯人から慰謝料が届く。
なぜすでに死んでしまった、しかも貧しいはずの老人から大金が届いたのか?
そしてそれを受け取った元人質たちにもさまざまな心の揺れが訪れる。警察に届けるべきなのか? それとも・・・?
事件の真の動機の裏側には、日本という国、そして人間の本質に潜む闇が隠されていた!
果てしない闇、そして救いの物語!

Amazon.co.jp: ペテロの葬列: 宮部 みゆき: 本




10/17〜宮部みゆき「孤宿の人」上下(2005年6月)

それは海うさぎとともにやってきた・・
讃岐国丸海藩・・この地に幕府の罪人・加賀殿が流されてくることに。海うさぎが飛ぶ夏の嵐の日、加賀殿の所業をなぞるかのように不可解な毒死や怪異が小藩を襲う。

その男は悪霊と恐れられた

涸滝の幽閉屋敷に下女として住み込むことになった少女ほう。
丸海藩の内紛が起こるなか、悪霊と恐れられた男と無垢な少女の魂の触れ合いが。

宮部みゆき(みやべ みゆき、1960年12月23日 - )は、日本の小説家。東京都江東区生まれ。日本推理作家協会会員。日本SF作家クラブ会員。

法律事務所勤務ののち、小説家に。1987年、「我らが隣人の犯罪」でデビュー。以後、『龍は眠る』(日本推理作家協会賞受賞)『火車』(山本周五郎賞受賞)『理由』(直木賞受賞)『模倣犯』(毎日出版文化賞特別賞受賞)などのミステリーや、『本所深川ふしぎ草紙』(吉川英治文学新人賞受賞)『ぼんくら』などの時代小説で人気作家となる。ほかに、ファンタジーやジュブナイルものの作品がある。

1960年12月23日、東京都江東区深川に生まれる。東京の下町に育ち、現在もそこで部屋を借り、仕事場にしている。江東区立深川第四中学校を経て東京都立墨田川高等学校卒業。裁判所速記官試験(現在養成中止)に不合格、中根速記学校で速記を学ぶ(速記検定1級取得)。23歳のとき小説を書き始め、法律事務所に勤務しながら、1984年に講談社フェーマススクール・エンタテイメント小説教室に通い、山村正夫などに師事。同講座の受講生に、篠田節子がいる。

1987年にオール讀物推理小説新人賞を受賞した短編「我らが隣人の犯罪」でデビュー。ただし最初に出版された書籍は、1989年に東京創元社から『鮎川哲也と十三の謎』の第5回配本として出版された『パーフェクト・ブルー』である。『魔術はささやく』『龍は眠る』(同年同日生まれの綾辻行人と日本推理作家協会賞を同時受賞)などの超能力を扱った作品が多かったが、1992年に発表した『火車』は、クレジットによる多重債務問題を描き出し、山本周五郎賞を受けた。ミステリーではその後『理由』で直木賞、『模倣犯』で毎日出版文化賞特別賞、『名もなき毒』で吉川英治文学賞を受賞。時代小説では、江戸に住む人々の人情を描き、吉川英治文学新人賞を受賞した『本所深川ふしぎ草紙』や、超能力ものの「霊験お初捕物控」、深川を舞台にしたミステリー『ぼんくら』『日暮らし』など。テレビゲームが趣味であり、プレイステーション2用ソフト『ICO』を小説化した作品や、『ドリームバスター』、劇場用アニメ化された『ブレイブ・ストーリー』などのファンタジー小説もある。

大沢在昌の主宰する事務所(大沢オフィス)に京極夏彦とともに所属。オフィスの公式サイト名は3人の姓から1字ずつとって「大極宮」という。コードネームは「安寿」。また、2005年夏公開の映画『妖怪大戦争』のプロデュースチーム「怪」の一員でもある。

趣味・交友 [編集]
綾辻行人とは生年月日やデビュー年月が同じであり、互いに推理小説でデビュー(綾辻は1989年9月に長編『十角館の殺人』を刊行)したという共通点がある。先に単行本の出版をした綾辻をミステリ作家として尊敬の対象としつつも、彼との交流が増えて、今は仲の良い友人・ライバルだと語っている。
無類のテレビゲーム好きとしても知られており、ゲームの攻略本収集の趣味を持っている(当人曰く、365日のうち360日はコントローラーを握り、所有している攻略本の数は300冊超との事)。『ドリームバスター』などSFものの作品には、世界観やキャラクター設定にゲームの影響があると述べている他、『ローグギャラクシー』のシナリオについて、作家としての視点から酷評した事もある◆ゲーム女の生きる道。
『タクティクスオウガ』や『メトロイド』のファンとしても知られている。
ゲーム好きになった理由は、執筆量も増えて精神的肉体的に疲労がたまっている時に綾辻行人から薦められたからである。
『幻想水滸伝III』の発売前には公式サイト内にて先行プレイ日記(公開は終了)を8回にわたり公開していた。またこの作品のOPアニメ製作は『ブレイブ・ストーリー』を製作したゴンゾであり、このOPアニメを見た彼女がここが作るならとアニメ化の許可を出した。
TVゲーム『ICO』のノベライズを刊行(これについては宮部当人がノベライズ化を希望し、実現したものである)したり、コーエーが管理運営するMMORPG『大航海時代Online』2006年3月の公式イベントのシナリオを担当した。なお後者では『ドリームバスター』の登場人物が活躍する。
ただし、宮部自身はオンラインゲームで遊ぶことをスタッフに止められている。もし遊び始めれば超廃人と呼ばれるほど没頭してしまうことが明らかなためである。
文学賞受賞歴・候補歴 [編集]
1987年 - 『我らが隣人の犯罪』で第26回オール讀物推理小説新人賞受賞。
1988年 - 『かまいたち』で第12回歴史文学賞佳作入選。
1989年 - 『魔術はささやく』で第2回日本推理サスペンス大賞受賞。
1991年 - 『龍は眠る』で第105回直木賞候補。
1992年 - 『龍は眠る』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。『本所深川ふしぎ草紙』により第13回吉川英治文学新人賞を受賞。『返事はいらない』で第106回直木三十五賞候補。
1993年 - 『火車』で第6回山本周五郎賞を受賞。同作で第108回直木賞候補。
1996年 - 『人質カノン』で第115回直木賞候補。
1997年 - 『蒲生邸事件』で第18回日本SF大賞受賞、第116回直木賞候補。
1998年 - 『理由』で第120回直木賞受賞。同作で第17回日本冒険小説協会大賞国内部門大賞を受賞。
2001年 - 『模倣犯』で第55回毎日出版文化賞特別賞を受賞。
2002年 - 『模倣犯』で第5回司馬遼太郎賞と第52回芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。
2006年 - 『名もなき毒』で第41回吉川英治文学賞を受賞。

宮部みゆき - Wikipedia
posted by りょうまま at 23:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 宮部みゆき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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