2011年06月29日

柳美里「ゴールドラッシュ」

6/14柳美里ゴールドラッシュ」1990年第3回木山捷平文学賞を受賞・・

風俗店が立ち並ぶ横浜黄金町。14歳の少年カズキは、中学を登校拒否してドラッグに浸っている。父親・英治は自宅の地価に金塊を隠し持つパチンコ店経営者。別居中の母・知的障害を持つ兄・幸樹、援助交際におぼれる姉・美和など、家庭崩壊の中、なんでも金で解決しようとする父に対し、少年が起こした行動とは・・・生きることはゲームだと思っていた少年が信じる心を取り戻すまでを描く。

◆14歳の少年カズキ:

小学校までは神奈川県下でトップクラスの成績。中学1年の夏を境にして成績はがた落ちし、身長の伸びにしたがって日ごと別の人格に成長していっているように思える。まじめで几帳面風な秀才風の外見は小学生のころと変わらない・・

小学校さえほとんど通わずに働いてベガスの基礎を築いた祖父を尊敬していた。祖父のように働きたかった。どうせベガスを継ぐしかないのだから、おまから働いてなんの不都合があるというのだ、15歳までは学校に通わなければばらないという義務をおわせるならば、それがなぜ必要なのか理解させてほしい。。

いつのころからか自分の役割になっている酒の支度をカウンター越しに酔客を眺めるバーテンダーのような優越感を味わって楽しんでいた。ウィスキーの量を加減して父親をよいつぶすことができるのも楽しみのひとつだった。

この男に対して感じるものが軽蔑ではなく憐れみだったらよいのにと思う。

◆援助交際におぼれる姉・美和

「カズキは逃げはしないけど、隠れている」

ここrのなかで憐れみをかけてやる人間のひとりに姉を加え、いつか力をもったときに保護してやる。でも美保姉えはしたいことがないから苦しんでいるのだ。なにもしたくないだって??そうなら助けてやる方法はない・・

◆父親・英治

からだの奥深くにかかえ切れないほどの恨みと憎しみを抱え込んでいるのかもしれない。少年の祖父の財産を受け継ぎ発展させ、金の力でたいていの欲望を満たしているかのように見えるこの男も生きていく理由と根拠を失い、不安にさいなまれているからこそこうやって歯軋りをしているのだ・・娘への虐待とアルコールで正気を失っている男に未来などありはしない、少年は、眠っている姿はぜったいに他人には見せてはならないと記憶に刻み込んだ。起きているあいだも醜い寝姿を影のようにひきずることになる。




★★★

柳美里(ゆう みり、유미리、1968年6月22日 - )は、神奈川県横浜市中区出身[1]の在日韓国人の小説家、劇作家である。国籍は韓国。横浜共立学園高等学校中退、演劇活動を経て1994年に小説家デビュー。1997年芥川賞受賞。作品には私小説が多く、無頼派の系譜を継ぐ作家と評されることがある。

現在は神奈川県鎌倉市在住。 家族は長男と内縁の夫。父親は元・釘師。母親は不動産会社を経営。

祖父は韓国密陽市で靴屋を営み、健脚で幻の東京五輪のマラソン選手候補であった。 1968年6月22日6:18 茨城県土浦市にて生まれる[2]。父は、祖父が経営するパチンコ店「旭御殿」に釘師として勤めていたが、祖父が韓国に帰国したため失職し、横浜市南区黄金町のパチンコ店「三益球殿」に再就職する。1歳をむかえる前に横浜市に転居、以後横浜市で育つ。

横浜共立学園中学校を卒業、1983年に横浜共立学園高等学校に入学するもいじめにあい、1年で退学し、翌年東由多加率いるミュージカル劇団東京キッドブラザースに最年少で入団。1986年、同劇団第9期研究生の卒業公演「ウィンターナイトドリーム」に出演する。8月、東京キッドブラザースのセカンドカンパニー「PAN and CIRCUS」旗揚げ公演「BILLY ビリィ BOY!」に役者として参加。地方公演(名古屋・大阪・京都・高松)にも出演する。[3]

演出助手を経て、1987年に演劇ユニット「青春五月党」を旗揚げ。 1988年、『水の中の友へ』で劇作家としてデビューする。1993年、『魚の祭』で第37回岸田國士戯曲賞を受賞(宮沢章夫と同時受賞)。 1994年、処女小説「石に泳ぐ魚」を文芸誌『新潮』に発表し小説家としての活動を開始。『石に泳ぐ魚』は、実在の顔に腫瘍を持つ韓国人女性をモデルにしたことで、モデルとされている本人によりプライバシーを侵害されたとして訴訟問題に発展し、2002年に最高裁で出版差し止め判決が出された。一部の図書館ではこの判決を受けて、同書及び同じ文章を掲載した文芸誌『新潮』の該当部分を閲覧禁止にしている(詳細は石に泳ぐ魚を参照)。1996年、『フルハウス』で第24回泉鏡花文学賞、第18回野間文芸新人賞を受賞。

1997年、『家族シネマ』で第116回芥川龍之介賞を受賞。在日韓国人による芥川賞受賞は、韓国メディアを賑わせた。後に柳が渡韓した際、空港には数百人の韓国人が出迎えた。この年2月に『家族シネマ』と『水辺のゆりかご』の出版を記念し、東京と横浜の4書店でサイン会が行われる予定だったが、「独立義勇軍」「新右翼」を名乗る男性から「サイン会を中止しろ。もし中止しなければ客に危害を加える」との脅迫電話が書店にかかり、二度目の電話で「爆弾を仕掛ける」とエスカレートしたため、出版社、書店、所轄の警察署が協議して急遽中止の決定がなされる。その後、記者会見を開き、版元である講談社と角川書店の話し合いの結果、次善の策として中止から4ヵ月後の6月11日に日本出版クラブ会館にて厳戒態勢の下、サイン会を開く。[4]これは日韓両国の新聞テレビで扱われたほか、『ル・モンド』『ニューヨーク・タイムズ』『BBCワールド』などでも表現の自由が侵害されていると報じられている。またこの問題は新しい歴史教科書をつくる会の小林よしのり、西尾幹二、藤岡信勝らと論争に発展した。

1999年、ラジオ番組『柳美里のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)が第36回ギャラクシー賞奨励賞を受賞。 同年、『ゴールドラッシュ』で第3回木山捷平文学賞を受賞。酒鬼薔薇事件に触発されて描かれた作品として話題となった。2000年1月、長男丈陽誕生。既婚者の男性との間にできた子であり、相手の男性とは後に破局している。6月にこれらの経緯を赤裸々に綴った自伝小説『命』を出版、同作品で翌年に第7回編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞作品賞を受賞。『命』はその後『生』『魂』『声』と書き継がれ4部作をなした。

2002年、朝日新聞夕刊にて、五輪マラソンランナーを目指していた祖父を題材にした作品『8月の果て』の連載を開始(2004年まで)。2003年、奥田美和子のプロデュースを担当(2005年まで)。この年福田和也、リリー・フランキー、坪内祐三と共に、文芸誌『en-taxi』を創刊。以後同誌に責任編集として携わる。なお福田和也とは一時激しく敵対していたが、その後和解[5]。『en-taxi』責任編集は2007年まで続けていたが、この年に発行された同誌19号で、かねてから柳自身のフォトログで批判していた演劇プロデュースユニット阿佐ヶ谷スパイダースの主宰、長塚圭史が特集されるに当たり降板している。

2007年、初の書下ろしとなる児童書『月へのぼったケンタロウくん』を出版。12月、『週刊現代』において『オンエア』連載開始。 『オンエア』は当初、ペンネームを「芥川龍」とした性別不明の芥川賞受賞作家の連載としてスタートしたが、これは週刊現代編集部の意向である。編集部としては覆面作家として話題性を高める意図があった模様だが、柳が自身のブログで自分が執筆者であることを早々に暴露した。

2008年2月、自身のフォトログに、泣いている長男の顔写真とともに「子供が嘘をついたので8時間ひっぱたき、学校を休ませ、罰として朝食も昼食も与えなかった」「糞野郎ッ!」などと掲載した[6]ことにより、書き込みを見た一般人が「児童虐待ではないか」と児童相談所に通報し、児童福祉司3人(男性2名、女性1名)が柳の自宅を訪問する事態にエスカレートした。[7]さらに柳が「オンエア」執筆のため都内ホテルで缶詰になっているときに、「週刊女性」編集者が柳の長男を尾行し、柳が編集者への怒りをフォトログに書いたことによって掲示板が荒れる。「週刊女性」編集長がJ-CASTニュースの取材に応じたため、柳もJ-CASTニュース編集部を訪問し、一連のフォトログの記述について「感情を排して事実を書くエッセイでは、ブログが面白くなりません。そこで、フィクションのように、炎上覚悟でそのときの生の感情をそのまま出すことにしています」と説明した[8]。

2009年9月、前年の「虐待騒動」を題材にして初ノンフィクション『ドキュメント「児童虐待」』を『G2』に発表。2010年5月、連載に書下ろしを加えた『ファミリー・シークレット』を上梓する。 2011年5月11日には、長谷川博一とのカウンセリングを中心としたNHKスペシャル「虐待カウンセリング〜作家 柳美里・500日の記録〜」が放送される。

人物
1996年以降は、小説・エッセイ、ブログ・フォトログなど執筆活動に専念し、演劇活動はしていない。ただし、2007年から「柳美里演劇カムバックサイト『青春五月党2007』」を連載。

戯曲、小説などは詩的だと評価され、また、詩的すぎると批判もされるが、司馬遼太郎は「研ぎ澄まされた文章」と評価している。

2004年よりネットを通じて知り合った15歳年下の男性、村上朝晴と同棲中。柳自身のフォトログにおいても「珍念」という名前で頻繁に登場している。犬3匹と猫8匹の他にも多数の小動物を飼う。

Twitterでロックンロール好きを公言し、甲本ヒロト、チバユウスケ、マキシマムザ亮君らの音楽を特に好んで聴いている。また、Shing02のライヴに足を運んだり、夏フェスにも頻繁に出向いている。

また、落語を日常的にCDで聴き、立川談春とは交流がある。

柳美里 - Wikipedia

La Valse de Miri -- 柳美里オフィシャルサイト

★★★

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posted by りょうまま at 23:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 柳美里 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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