2019年12月31日

姫野カオルコ「彼女は頭が悪いから」(2018.7)

2019.9.15 日 ようやく読了できた・・

P461 
美咲の通う大学の教授はいう
「どれだけいやな気持だったか私は他人ですから完全にはわかりません、ただ察することしかできません。でもどうか元気をだして・・」

さらに・・p463~464
退学以外に示談にする方法をおしえてと聞かれた、教授は
「息子さんを含む事件に関わった5人の男子学生の前で、あなたが全裸になって肛門に割りばしを刺して、ドライヤーで性器に熱風をあててみせるから示談にしてとお申し出になってみてはいかがですか」・・という
東大生5人がしたかったことは偏差値の低い大学に通う生き物を大嗤いすることだった。彼らにあったのは、ただ「東大ではない人間を馬鹿にしたい欲だけだった」

内容紹介amazonnより・・
私は東大生の将来をダメにした勘違い女なの?
深夜のマンションで起こった東大生5人による強制わいせつ事件。非難されたのはなぜか被害者の女子大生だった。
現実に起こった事件に着想を得た衝撃の書き下ろし「非さわやか100%青春小説」!
横浜市郊外のごくふつうの家庭で育った神立美咲は女子大に進学する。渋谷区広尾の申し分のない環境で育った竹内つばさは、東京大学理科1類に進学した。横浜のオクフェスの夜、ふたりが出会い、ひと目で恋に落ちたはずだった。しかし、人々の妬み、劣等感、格差意識が交錯し、東大生5人によるおぞましい事件につながってゆく。
被害者の美咲がなぜ、「前途ある東大生より、バカ大学のおまえが逮捕されたほうが日本に有益」「この女、被害者がじゃなくて、自称被害者です。尻軽の勘違い女です」とまで、ネットで叩かれなければならなかったのか。
「わいせつ事件」の背景に隠された、学歴格差、スクールカースト、男女のコンプレックス、理系VS文系……。内なる日本人の差別意識をえぐり、とことん切なくて胸が苦しくなる「事実を越えた真実」。すべての東大関係者と、東大生や東大OBOGによって嫌な思いをした人々に。娘や息子を悲惨な事件から守りたいすべての保護者に。スクールカーストに苦しんだことがある人に。恋人ができなくて悩む女性と男性に。
この作品は彼女と彼らの物語であると同時に、私たちの物語です。

非道な事件の根底にあるエリート男子たちの「情緒感の欠如」
posted by りょうまま at 23:59| Comment(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする